PS4のゲーム「ジャッジアイズ」に出演していた俳優ピエール瀧氏が逮捕された。その影響を受けて、セガがジャッジアイズの販売を自粛すると発表した。
は?って感じ。意味が分からない。ゲームの製作には、何百、何千というスタッフ(人間)が関わっている。その内の1人が何かミスをしてニュースになると、その作品全体が否定される。全く理解できない。
今回逮捕されたピエール瀧氏のジャッジアイズの羽村のカシラの演技は、とても良かった。彼なくしてジャッジアイズのストーリーは成立しない。ピエール瀧氏も、収録中は本気で仕事をしていたはず。
それを何か事件を起こしたら、彼の今までのすべてを否定して、関わった作品を連帯責任で追放する。臭いものには蓋をする、そんな日本社会に辟易(うんざり)する。
覚せい剤は悪い。しかし何か理由があったのかもしれない。まだ裁判すら始まっていない。容疑者の段階だ。出演した作品全部を販売禁止にする。誰がそんな事を望んだ?そんな法律はない。
セガは「推定無罪」という言葉を知らないのか。
ジャッジアイズは素晴らしいゲームだ。ぜひ続編が遊びたい。販売自粛する必要はない。こんなバカな事をやってるのは日本だけだ。
ピエール瀧の件で、ジャッジアイズ を販売自粛する必要はない
弊社製品『JUDGE EYES:死神の遺言』の販売自粛について 2019年3月13日
弊社製品『JUDGE EYES:死神の遺言』の出演者であるピエール瀧容疑者が逮捕されたことは、大変遺憾なことと受け止めております。
弊社では逮捕報道を受け、現在事実を確認中ですが、当面の間、当該製品の出荷及びDL販売、製品HPの掲出等を自粛させていただくことといたしました。お客様ならびに関係の皆様にご迷惑をおかけいたしますことお詫び申し上げます。
今後の対応につきましては、検討の上決まり次第、お知らせしてまいります。
セガは販売自粛すると言っている。しかし「ジャッジアイズ」はゲームソフトなので、世界中のゲームショップ(小売)にソフトが並んでいる。小売も販売自粛しろとでも言うのか。このまま小売が販売を続けていたら、「けしからん!」と言う輩がでてくる(同調圧力)。
ピエール瀧氏が関わった他のゲームはどうなるの?
セガはピエール瀧氏が声優を務めたゲームの販売を自粛した。しかしピエール瀧氏は他にも多数のゲームや映画などに出演している。
例えば、2019年1月に発売されたスクウェア・エニックスの「キングダムハーツ3」に登場するオラフというキャラクターは、ピエール瀧氏が演じている。これもセガの理屈で言うなら「販売自粛」になるだろう。
セガは販売自粛したのに、スクエニは販売自粛しなかった。などと言われたら、企業イメージに傷がつきかねない。
ピエール瀧氏は、ディズニーの大ヒット映画「アナと雪の女王」にも出演している。これもセガ理論でいくなら「販売自粛」せざるを得ない。
今回の件で別にセガが悪いとは言わない。日本の企業全部が、同じように対応しただろう。だからおかしいと言っている。ジャッジアイズは悪くない。ジャッジアイズという作品に罪はない。
上の動画は、ジャッジアイズのピエール瀧氏が演じた羽村京平のムービーシーンまとめだった。記事を上げた時点では、普通に見れたのだが、半日経った今確認して見ると動画は消されていた。
販売自粛に伴い、『JUDGE EYES:死神の遺言』に関するツイート等は削除いたしました。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。https://t.co/ET4m1CxJdz
— セガ公式アカウント (@SEGA_OFFICIAL) March 13, 2019
セガは、ジャッジアイズの公式ツイッターの発言(ツイート)をすべて削除した。俺はこの方法が正しいとはどうしても思えない。
(c)セガ