2019年1/4深夜に放送された「ブギーポップは笑わない」を見て
これはゴミ オブ ゴミ。
このアニメにどれだけ多くの人が関わってるか、原作小説の一ファンとして、こんな事は言いたくないが、この2019アニメ版「ブギーポップは笑わない」はクソアニメだ。クソアニメとしか言いようがない。
ブギーポップは笑わない はクソアニメだった!
OPと作画は良い
ブギーポップは笑わないを見始めてOPが流れた時、すなおにアニメ化が嬉しいと思った。
だが内容がひどすぎた。原作愛の欠片も感じられない脚本、構成に、原作キャラのバーゲンセール、極めつけには主人公の宮下藤花が登場しないという…もうどこから突っ込めば良いのか、分からないほどのクソアニメだった。
OPと作画は評価する。OPが良かったので、キター!と思っていたのに、すげーガッカリした。OPと作画が良いだけのクソアニメ。
テンポが早すぎる
1クール(12話)なのかは知らないが、やたらテンポが早い。
冒頭シーン(ブギーポップ登場)で、早々にブギーポップが登場して説教し始めるので、原作見てない人は意味分からないと思う。なんでこの変なコスプレした人怒ってんのって感じ。あのシーンは、ケガしてる人がいるのに現代人は誰も関わろうとしないのを視聴者に伝えるために、もっとていねいに描くべきだった。そうしないとブギーポップの必要性が薄れる。
そのくせブギーポップと竹田啓司との会話シーンではやたら尺を使っており(8~10分)、そこじゃねーだろって感じ。構成がおかしい。会話けずれるだろ。
原作ファン向け
キャラがどんどん登場するので、頭が追いつかない。正美→啓司→エコー→ブギーポップ→神木城→新時が、1話が始まって5分以内に登場する。
キャらが多すぎると、視聴者は混乱する。1話につき1人ずつでいい。
とりあえず原作キャラ出しとけば、原作ファン喜ぶでしょみたいな、安易な考えがすけてみえる。末真和子とか、何で1話から出す必要あるの?そこけずって冒頭シーンに尺回せよ。
登場キャラが多すぎて、このアニメ版ブギーポップは笑わないが初見の人は、意味が分からないと思う。
ブギーポップの声優が合っていない
ブギーポップの声優は、2000年の旧アニメ版の方が明らかに良かった。ブギーポップは感情がないようなしゃべり方だと原作小説にはあった。2019アニメ版は、ただの棒読みに聞こえる。
今のアニメ業界が声優ファンに依存しており、見た目が良いアイドル声優を事務所がゴリ押ししてくるのは分かるが、ブギーポップは主役なんだから、そこがダメだといくら作画がんばっても、いい監督つれてきても駄作になってしまう。
エンターテインメントは、最初が一番大事
これはゲームの話だが、PS4のゲームで興味深いデータがある。
・第1章をクリアした人は、90%
・半分クリアした人は、60%
・ゲームを全クリした人は、30%
ゲームソフトを買っても、全クリまでプレイする人は、たったの30%しかいない。タイトルによっては、それ以下の20%をきることすらある。
このゲータから分かるのは、どこに作品のリソースを一番突っ込めばいいかという事。
見れば分かる通り、90%の人がプレイする「第1章」だ。アニメで言えば、第1話だ。
アニメでも同じで、「面白くないから、1話で切った」とかよく聞く話だ。
いくら良い作品でも、第1話がダメならその時点でおわってる。
2019アニメ版で、ブギーポップvsイマジネーターがやりたいから、原作小説の1巻部分は飛ばし気味で編集などしていたら、その時点でコンテンツとして終わっている。ここで90%のうちのほとんどが脱落する。
第1話の、ブギーポップを笑わないの原作シーンをもっとていねいに描くべきだった。
テンポが良いと、意味が分からないは、全然違う。原作小説を読んだなら、このシーンは絶対飛ばせないとか分かるはず。
テンポが早すぎる2 キャラクターの掘り下げが足りない
神木城の登場シーンとか、アニメ版で完全にカットされてんだけど、どういう事なの?いきなりいなくなってるし、あれでは感情移入できない。竹田啓司と仲の良いちょっとアダルトな女友人"神木城"が、実は性格が良いやつで、エコーを助けるシーンとか、冒頭のブギーポップが「なぜ困ってる人を助けない」の伏線になってるんじゃないの?飛ばせないだろ神木城のシーン。
神木城良いやつだったのに、エコーを助けたがために、正美の巧妙なワナによって殺されてしまう。そこに読者は感情移入するんじゃないの?
なんでいきなりしんでんの?あほじゃねーの。監督やめちまえよ。
小説でもドラマでもそうだが、「感情を動かす」のが良い作品だ。この2019アニメ版「ブギーポップは笑わない」はほんと笑えない。たんたんと総集編のように話が、"自動的に"進行する。まるで泡のように。
回想シーンが多い
なんか第1話から、回想シーン(バンク)ばっかなんだけど、どういうつもりなん?冒頭のブギーポップのシーンを早送り再生みたいな事しやがって、そのくせそのシーンを第1話で回想シーンに入れてくるんだけど、はーこれクソアニメや。
つーか何で田中を第1話から出した。出す必要ねーだろ
夏目慎吾監督
2019アニメ版があんまりひどいので、監督を調べてみた。
夏目慎吾 代表作ワンパンマン
なんでや・・・。なんでこの監督からこんなゴミみたいな作品ができるの?アニメ版のワンパンマンって面白くなかったってこと?
ちょっともうこの監督はいいやって感じ。監督変えた方が良い。もうおそいけどね。
原作ファンも夏目慎吾監督のファンも、ブギーポップ初見の人も、誰も幸せにならないアニメ化だった。マンティコアにくわれてんじゃないの?
宮下藤花はどこいった?
つーかさー、宮下藤花はどこいった?
主人公だろ。一言もしゃべってねーぞ。竹田啓司の彼女"宮下藤花"がいて、彼女が変なコスプレして二重人格みたいな事してるから彼氏は不安になる。そこから物語は展開するんじゃないの?
なんで宮下藤花が一言もしゃべらないで鏡見て笑うシーンしかないの?どっちが本体なの?宮下藤花でしょ。はぁ~
なんでずっとブギーポップがしゃべってんの?宮下藤花の人格と入れ替わるから、ブギーポップって何者?って読者の好奇心を満たすんでしょう。ブギーポップは二重人格なのか、はたまた本当に救世主なのか、そこを考察するんじゃないの?
監督やめちまえよマジで。作品における主人公って、そんな軽いもんじゃない。竹田より宮下藤花の方が重要キャラなんだから、なぜそれが分からない。原作読んでねーだろ…
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