メダロット新作が家庭用ゲーム機で発売されるらしい。メダロットシリーズは、1997年にゲームボーイで第1作が発売されて、1999年に放送されたアニメが好評だった。そこから徐々に人気がおちていった。メダロットのゲームは、ゲームボーイや3DSで展開された。
似たようなコンテンツに「デジモン」がある。デジモンは1997年に携帯ゲーム機として登場し、1999年に放送されたアニメが大好評となり、海外でもヒットした。最新作の「デジモンストーリー・サイバースルゥース」(PS Vita / PS4)は、国内だけで11.5万本売り上げた。デジモンのゲームは、PSやワンダースワン、PS Vita、PS4で展開された。
メダロットとデジモンの大きな違いはプラットフォーム(ゲーム機)の選択だ。任天堂系のゲーム機にしかソフトを出さなかったイマジニア(メダロット)に対し、デジモンはワンダースワンやDS、PS Vita、PS4などその時代によって、ユーザーがいるところにソフトを出してきた。結果、メダロットはほとんど売れないオワコン(終わったコンテンツ)と化した。
メダロット が失敗した理由
1999年にメダロットのアニメが放送当時、私は高校生だった。高校ではオタクっぽい友人が毎週興奮して、アニメ版メダロットを熱く語っていた。確かにメダロットのアニメ版はよくできていた。
しかしそこからメダロットは大きなヒットを飛ばす事ができず、ずるずると続いて今日に至る。2016年に発売された「メダロット・ガールズミッション」などが、迷走のいい例だろう。
メダロット・ガールズミッション
(2016年3/10発売 3DS)
女性キャラを全面に出すのは、メダロットにコンテンツとしての訴求力がないと自ら認めているようなものだ。デジモン・ガールズミッションなどが発売されたら、デジモンファンは呆れるはず。
デジモンストーリー・サイバースルゥース・ハッカーズメモリー
(2017年12/14発売 PS4 / PSVita)
一方同じ頃、デジモンはPS4 / PS Vitaでデジモン最新作をリリースした。上の動画を見れば一目瞭然だが、予算はあまりないが面白いコンテンツ(ゲーム)を作ろうとしているデジモンと、萌えゲーに走ったメダロットにはハッキリと差がついている。
メダロットが20年間進化をしない間に、デジモンは超究極体へと進化した。
この「デジモンストーリー・サイバースルゥース・ハッカーズメモリー」は私もプレイして攻略記事を上げていたが、とてもよくできていた。タイトル名が長いこと以外。
ぶっちゃけると「サイバースルゥース・ハッカーズメモリー」で10年ぶりくらいにデジモンゲームをプレイしたが、次も買おうと思うくらい良作だった。
メダロットはPSで展開すべきだった
長々と講釈を垂れたが、私が言いたいのは、
メダロットはプレイステーションで展開すべきだった
この1点に尽きる。それは別に私がPS信者だからとかそんなのは関係なく、私が高校時代に見た熱くメダロットを語る友人は今大人になってるだろう。彼が今メダロットをプレイするとして、3DSでやりたいと思うだろうか。より性能が高くて、グラフィックがキレイなPS4でプレイしたいはずだ。
思うに、メダロットのプレイヤー層は、明らかにPSユーザーだ。メダロットはロボットのパーツを組み合わせて戦う、コアなオタク向けの作品だ。女性向けではなく、男性向け。メダロットがヒットした90年代のプレイヤーたちは今大人になっている。彼らが3DSやスイッチでメダロットをプレイしたいと思うだろうか。
イマジニア(メダロット)はプラットフォーム(ゲーム機)の選択でミスをした。その代償はあまりにも大きい。
デジモンゲームまとめ 1998~2019
(c)イマジニア / デジモン