板垣伴信氏は、ヴァルハラゲームスタジオ代表。テクモでチームニンジャの統括部長を務め、デッドオアアライブ1~4、DOAX1~2、ニンジャガイデンなどを開発した。DOAシリーズの生みの親。
以下、板垣伴信氏のフェイスブックの発言↓ https://www.facebook.com/tomonobu.itagaki/posts/1513962288867884
DOAシリーズは落ちぶれた
私は仲間とゼロからデッドオアアライブ(以下、DOAと略)を作りました。言うまでもなく、私はDOAとDOAファンを愛しています。しかし現在のDOAシリーズは、オワコン(終わったコンテンツ)だと言わざるを得ません。
DOAはめちゃくちゃにされた
最近のDOAシリーズには、多くの問題があります。私はそれらを正確に指摘する事ができます。しかしDOAシリーズの問題点を、あまり広めないで下さい。そうすればDOAシリーズは一気に終わってしまう。それは私の願いではありません。
私は現在のチームニンジャの開発スタッフに、DOAの問題点を指摘しました。これは私の哲学です。
長くなりましたが、これからDOAシリーズの問題点を紹介します。
1.完全版商法
デッドオアアライブ5(DOA5) は、DOA5+、DOA5アルティメット(DOA5U)、DOA5アルティメット・アーケード(DOA5UA)、DOA5 LRなど5作品に分かれています。なぜこんなにたくさんのDOA5があるのか理解できません。これは悲劇です。
*板垣氏が開発したDOA2でも、DOA2→DOA2ミレニアム→PS2版DOA2→ドリームキャスト版DOA2→PS3版DOA2ハードコア→XBOX版DOA2アルティメット(DOA2U)→DOAオンライン(DOA2Uを流用して開発) と7作品に分かれており、完全版商法をくり返した過去がある
2.DLC
DOAシリーズでは多くのDLCが配信されます。これは、チームニンジャのあやまちの一つです。
3.キャラクター
キャラクターのグラフィック表現を進化させるのはいいが、設定を変えるなら、DOAではなく別のゲームにするべきでした。
4.ファンサービス
最近のDOAシリーズ には、ファンサービスが足りません。私は見つける事ができませんでした。あるのは、ファンからお金をむしりとろうとする汚いトリックだけです。
以上。良薬は口に苦し。最良のアドバイスを受け取るのは難しいですね。
DOAの生みの親 板垣伴信「DOAシリーズは終わった。完全版商法、DLC、キャラクターに問題がある」
感想
なんか浅いなーって感じ。
完全版商法、DLC、ファンサービスとか、素人のオレが見てもすぐ分かることで、もっと元開発スタッフならではの意見が聞きたかった。これではそこらへんのおっさんの意見と変わらない。
ファンサービスと言うが、じゃあこの板垣氏のDOAに対する愛のムチ(笑)に、ファンサービスはあるのかって話。当時の開発裏話とか、そういうのが聞きたかった。DLC商法ガーとか、そんなのオレでも言える。
DOAシリーズは落ちぶれたのか
私は今だにPC版のDOA5 LRを3日に1回は起動している。その理由は、グラビアモードで美しい3Dモデリングを鑑賞するためだ。
ゲームのグラフィック表現は日々進化している。しかし今のゲーム業界は、ポリコレというガンがあり、美しいキャラクターを洋ゲーでは出してくれない。
国内のデベロッパーも、DOA5 LRより美しい3Dモデリングの女性キャラクターをほとんどリリースできていない。
2017年に発売されたPS4版「鉄拳7」の3Dモデリングを見ても、テクスチャが荒く、2012年に発売されたDOA5の3D表現を超える事ができていない。
今だに7年前に発売されたDOA5の3Dモデルを超える事ができておらず、需要があるのだ。
それは最新の3DエロゲでDOAシリーズのキャラクターが必ず移植される事からも明らかだ。外人もDOAの3Dモデルが美しいことがよく分かってる。
DOAを格ゲーとして評価した事はないが、美しい女性キャラクターが鑑賞できる、グラビアモードやHなDLCコスチュームなどファンサービスも充実している格闘ゲームとしては、唯一無二であり、他のゲームでは楽しむ事ができない。
DOAシリーズは今だに需要がある。落ちぶれてなどいない。
(c)ヴァルハラスタジオ / 板垣伴信 / コーエーテクモ