小学館の編集者"水野隆"氏の発言が、炎上している。水野氏は同人誌即売会に行き、「この程度の冊子が、1000円で売れるのか。うちでも薄い本を作って売ろうかな」などと発言した。
個人経営の書店さんは、同人誌即売会に行ってみるべきです。
「この程度の冊子が、1,000円で売れるのか」とカルチャーショックを受けられます。
「取次から配本される本だけ売ってたら、もったいなくない?
売り場持ってるんだから、うちでも薄い本を作って売ろうかな」となるはずです。#技術書典 pic.twitter.com/3m9EL5P2ad— 水野 隆 (@mizno7) April 14, 2019
水野隆(小学館):
個人経営の書店さんは、同人誌即売会に行ってみるべきです。
「この程度の冊子が、1000円で売れるのか」とカルチャーショックを受けました。
「取引先から送られてくる本だけ売ってたら、もったいなくない?売り場空いてるなら、うちでも薄い本を作って売ろうかな」となるはずです。
出版界の人は、この程度のことを声高に批判して溜飲を下げるのは止めましょうよー
巨大な流れに落ちた石、くらいの出来事で、大勢には何の影響もないので。
それより、この不可逆的な潮流の中で、どう泳ぐか、泳がないかを真剣に考えたほうが生産的https://t.co/njmMqMT6VU— 水野 隆 (@mizno7) August 31, 2016
この水野氏の発言に批判が殺到↓
この程度とは、なにと比べてどの程度なのでしょうか?
同人誌即売会で配布されている作品は、小学館では取り扱う価値のない作品という事でしょうか?
ずいぶん失礼だと感じます。「この程度」と思われたのなら、同人誌即売会のイベントには、二度と行かれない方がよろしいかと。
「この程度」とはずいぶんと相手を見下した無礼な言い方ですね。本人がそう思ってないと出ない言葉です。つい本音が出てしまったのでしょうね。
自腹で自費出版して、サークル参加費払って、同人誌即売会で売ってみてください。「この程度」なんて言えなくなりますよ。
この程度の発言をするから、小学館はダメなんやろうな。
値段をつけるのは本の発行者の自由です。しかし同人誌の原価をご存知ではない?1000円でも赤字の事などよくありますよ。
本の原価だけでなく、同人誌即売会の参加費が売りに行くたびにかかります。交通費、人件費もかかります。そのへんを考えてみましょう。あなたの「この程度」発言は恥ずかしいですよ。
私にとっては本屋で売られている専門書も「その程度の本」です。すでにネットにある情報ばかりで価値がない。
同人誌は、それら本屋の書籍と比べたら「すげー本」もあるんです。
私も、本屋で売られている本に我慢できなくなったから、自分で書いてるんです。
「この程度」とは、どういう意味でしょう?
なぜこんな薄い本のために、人が集まるのか。よく考えてから言ってください。
その薄い本に1000円分、いやそれ以上の価値があるからです。
売れ残った在庫の保管もついでに!
— ごっさむ (@gossamsin) April 14, 2019
ほほう…「この程度」ですか。では自費出版で本を売ってみなさい。本の企画、執筆、編集、印刷、販売を自費でやってみなさい。
売れ残った本の在庫管理も追加して!
でも薄い本の売価って、多くの場合はほとんど原価ですよね。
— jaway (@jawayjaway) April 14, 2019
「この程度の編集者が、本の売上の一部をピンハネしているのか」とカルチャーショックを受けました。
「こんな編集者に中間搾取される本だけ売ってたら、もったいなくない?うちでも薄い本作って売ろうかな」となるはずです。
1000円で売れるのは、ステキな作品の作家に全額いくからです。
多分無理かと…何故なら彼らはこの本ぐらいの情報をベースに更にボリュームのある内容にしてそれに更に価格乗っけて立派な本に仕立てて売るのが仕事なので(^◇^;)
— 新妻王朗 (@niizuma19641231) April 15, 2019
大手出版社は、同人誌くらいの情報をベースにさらにボリュームを追加して、値段を上げて売るのが仕事なので。
小学館編集「同人誌ってこの程度の冊子が1000円で売れるのか。うちでも薄い本を作って売ろうかな」
テック系・同人誌即売会「技術書典」初めて来ましたが、衝撃です。
17時まで池袋サンシャインシティで開催してるので、近くにいる出版関係者は絶対行っておいたほうがいいです。
紙の本が売れないとか、書店を守らないと、とか寝言を言ってる場合じゃない。https://t.co/Aws4LrNmFp #技術書典 pic.twitter.com/ZAGv8rjjx8
— 水野 隆 (@mizno7) April 14, 2019
水野隆(小学館):
同人誌即売会に始めて来ましたが、衝撃です。紙の本が売れないとか、書店を守らないととか、寝言を言ってる場合じゃない!
感想
大手出版社「小学館」の編集者様が、同人誌を見下しているような発言はよろしくない。
文字を扱う仕事をしてるプロなのに、誤解を与えるような発言だった。
本の価値は消費者が決めるもの。本を売る値段は、作者が決めるものだ。
1000円で高いと思うかはその作品の中身による。
量産化されていないホームメイドの作品は、元々原価がちがう。企業の出版物と同じ基準で比べる事自体がおかしい。
同人誌って昔からあった。その歴史を忘れて同人誌を「この程度の冊子」呼ばわりする小学館の低レベルさに呆れてしまう。
この程度の薄い冊子が売れているのではなく、そういう本を求めているユーザー層がいるという事を理解するべき。
「この程度の冊子」はクリエイターに対する侮辱。本はページ数ではなく、中身が大事。個人と商業雑誌では体力が違う。ページ数を自費出版の本に求めるのはナンセンス。
出版業界に携わる小学館の編集者が、「この程度の認識」な事に驚いた。
個人経営の本屋に、同人誌即売会の盛り上がりを伝えようとする「目的」は良いのだが、「言い方」が悪かった。発言を訂正するべき。
(c)小学館