グラビティデイズ2の体験版を去年プレイした時、ちっともおもしろくないと思った。ディレクター何やってんのかなーと非常にガッカリしたおぼえがある。しかし、製品版は違った。体験版より全然おもしろいのだ。
グラビティデイズ2製品版をプレイした感想
グラビティデイズ2は、2017年1月19日に発売されたPS4専用のゲームソフトだ。前作はPSVita用のゲームソフトだったが、今作ではなぜかPS4専用ソフトとして発売された。どういうゲームかと言うと、一言で言えば「重力版アンチャーテッド」だ。
ソニー(SIE)のジャパンスタジオが作っているので、グラフィック面の技術力は目をみはるものがある。国内では最高峰だろう。プレイフィーリングも良い。
体験版よりおもしろい
グラビティデイズ2の製品版は、体験版より確実におもしろい。体験版は配信しない方が良かったのではと思わせるくらい、製品版は、なぜか夢中でプレイしてしまう。その理由は、以下のとおりだ。
・体験版は、2章の序盤のみという中途半端な部分を切り出して配信してる
・体験版では、急にヴォゴなどのキャラクターが登場するが、彼らは1章で仲間になるキャラなので、1章をやらないと理解できない
・体験版では意味が分からなかったマンガパート(上の写真)も、製品版で最初から読んでみるとけっこう面白い
・体験版では、戦闘は基本的な事しかできなかったが、製品版ではスキルなど新しい技や、新しい動き、新要素、いっしょに戦ってくれるキャラ、敵の種類など豊富にいる
・ストーリーがおもしろいのに、体験版ではそれを見せようとしていない
つまり体験版の事は1回わすれてしまった方が良いだろう。戦闘も、製品版では2章時点で、大型の敵が3体+ザコ敵多数など、かなり歯ごたえがある。体験版では、そのへんが伝わってこない。
ストーリーがそこそこおもしろい
体験版の話はいったん終わりにして、グラビティデイズ2のどこが面白いのかを紹介する。グラビティデイズ2は、ストーリー(脚本)が、そこそこ良い。めっちゃ良い!感動した!なんて事はないが、明るく逆境に強い主人公が世間の不条理に対して、後先考えずにつっ走り、まわりもそれに影響されていくといった、よく見る王道展開で、安心してプレイする事ができる。
主人公のキトゥンはかわいいし、シシィ(上の写真のキャラ)は裏切るんじゃないかなど、先が気になるようなシナリオで、プレイし始めたら、やめどきを失ってしまう。
ボリュームがある
アクションゲームなので、ボリュームにはあまり期待していなかったが、2章をクリアするまでに8時間ほどかかった。全何章あるかは不明だが、仮に6章までだとすると、クリアまでに24時間かかる計算になる。
特筆すべきは、マップの広さだろう。上の写真が第2章で行く事になる「ジルガパララオ」という町だが、これがめちゃくちゃ広い。町が、4つのエリアに分かれていて、1つのエリアを、歩き回ると1時間はかかる。このゲームは、空を飛べるので、町と町を空を飛びながら移動する。よけい広く感じる。
戦闘とアドベンチャーパートのバランスの良さ
プレイしてて感じたのは、バランスの良さだ。軽くやるにはちょうどいいライトユーザー向けのゲーム、例えばアンチャーテッドをプレイしてるような気になってくる。マンガイベント>会話イベント>おつかい>戦闘パートと、ストーリーがテンポ良く進行するので、気持ちよくプレイする事ができる。
悪い点
ほめるだけでは、お金をもらってる大手サイトの宣伝レビューのようなので、プレイしてここダメだなと思った、グラビティデイズ2の悪い点を紹介する。
まず、お使い要素が強いのが気になった。プレイ開始してさっそくどこどこに行けと、いきなりおつかいで、それを何度もくり返してたので、えって思った。
次に、このゲーム酔うんじゃないかって話だ。グラビティデイズ2のゲームジャンル「重力アクション・オープンワールドゲーム」という名前の通り、広大なオープンワールド世界を、空を飛んで移動する。ほぼ空を飛んでいる。飛行機ゲームをやった事がある人なら分かると思うが、空を飛ぶゲームは360度カメラをぐるぐる回しながらプレイする。しかも、このゲーム、町中や、ダンジョンの中でも空を飛ぶので、カメラが壁にあたってグラグラする。
悪い点書き足りないんだけど、このへんにしておくw悪い点も書いたが、プレイしていて思ったのは、買って損をするようなゲームではない、ソニーのファーストタイトルなのでしっかり作られているアクションアドベンチャーで、プレイすればお気に入りの1本になるはずだ。
【編集後記】
このレビュー見ても買う人いないよなwぶっちゃけニューダンガンロンパV3が、思いの外よくできてたのでそれとどうしても比べてしまう。スタッフや、開発期間、予算面で、圧倒的に有利なはずのソニージャパンスタジオが、スパチュンやアトラス(ペルソナ5)などの、中小ゲームメーカーにおくれをとるってちょっとどうかなと。いや、グラビティデイズ2悪いゲームじゃないんですけど、もっと期待したいんですよね。
(c)ソニーインタラクティブエンターテインメント・ジャパンスタジオ / グラビティデイズ2