全校生徒に自分の裸を見られた話1 pic.twitter.com/Vm01NfNjUa
— ながやま こはる (@nagayama_koharu) May 1, 2019
ツイッターでバズってる漫画があったので読んだ。上手いなと思い、どんな作者が描いてるのだろうと他のツイートを見ると、同じ作者が週刊少年ジャンプで「チェンソーマン」という作品を連載中だと知った。
少年が死んだ父の借金を返す話 1/13 pic.twitter.com/5oskSF9xqZ
— ながやま こはる (@nagayama_koharu) March 4, 2019
ツイッターで第1話が公開されていたので読んだ。圧倒された。こんな面白いマンガ見たことない。ストーリー(プロット)が良いし、絵もうまい。構図も素晴らしい、1コマ1コマが美しい。
この作者名前を、藤本タツキと言う。
藤本タツキという天才漫画家。脚本が素晴らしい!
チェンソーマンの第1話の1ページ目
余計な解説とかが一切ない。1セリフ目が「木ィ切って」で始まる。
つまりこの藤本タツキ氏の漫画には、解説とか必要ない。絵とコマのセリフの断片的な情報だけで、主人公の状況や、世界観を表現できている。
すばらしい。映画みたい。
そのまま映像化できるくらい脚本がいい。
このコマも上手い。ころされてゴミ箱に捨てられた主人公が復活するシーンなのだが、どん底の状態、ゴミに埋もれた状態から主人公がもう一度「夢」を叶えるために立ち上がる。見事な脚本だ。魅せ方が上手い。
今までしゃべらなかった犬のような怪物が、主人公が「俺がしんだ時に身体をやる」と言った時に、急に話し出す。この演出も上手い。主人公と犬と「絆」を描けている。
台詞回しも上手い。「最高じゃあないっすか」など、印象的なセリフで作品を締めている。これだけ暗い作品なのに、最後は主人公の「夢」を叶えて、伏線を回収して、ハッピーエンドで終わっている。
たった13ページ中にしっかり"デンジの冒険譚"が描かれており、「読んで良かった」と読了感を味わえる。
天才としか言いようがない。
この「チェンソーマン」という漫画。週刊少年ジャンプでやってるらしいが、グロ表現や、作者の"やりたい事"を表現するためには、ヤングジャンプの方が向いてると思う。
というかこの漫画を、少年ジャンプにはもったいない。こんな"ごちそう"子供にはもったいない。
もっと漫画を子供の頃から読んできて目の肥えてる大人にこそ読んでほしい。うならせるほど上手い。
集英社が藤本タツキ氏の才能を手放したくないのは分かるが、これほど素晴らしい作家がほとんど知名度がないのは、漫画界の損失だと思う。
どう考えても大人が好む漫画なんだから、適材適所、ちゃんとヤングジャンプで連載させて上げてほしい。そしてもっと宣伝もするように。これほどの才能を埋もれさせてはいけない。
たくさんの拡散ありがとうございます。本屋などにチェンソーマンの一巻があるので見つけたら買ってみてください。よろしくお願いします。これからもよろしくお願いします。https://t.co/Sb38RQqGXi
— ながやま こはる (@nagayama_koharu) March 5, 2019
【編集後記】
藤本タツキ氏は、「ながやまこはる」という名で、ツイッターをやっている。ふだんはよく分からない事を言ってるが、たまに今回のような読み切り漫画を出してくるのであなどれない。
フォロワーも少なく、チェンソーマンは内容がグロいので、あまり宣伝はしてもらってないらしい。作者本人がツイッターで、自分の作品を宣伝しているありさまだ。
もったいないなと。集英社は飼い殺しにするつもりか?もっと宣伝してやれよ。こんなすごい漫画家がいるなんて、今日はじめて知った。宣伝が足りてない。
(c)集英社 / 藤本タツキ