ヤマカンもったいねえ。
久しぶりにかんなぎを観た。当時は、神アイドルアニメくらいの印象だったのだが、今大人になって見てみると、構成もカットもものすごく上手い。
導入は空から地上に降りてくる視点で、主人公が虫を採ったシーンに繋がる。全く違和感がない。第1話で仁となぎ、2人しか出してないのもよく分かってる。登場人物が多すぎると視聴者は混乱する。
確認してみたら、京アニの「涼宮ハルヒの憂鬱」(脚本、シリーズ演出)、「らきすた」(監督)、「AIR」(絵コンテ、演出)、「Kanon」(絵コンテ、演出)など、京アニ全盛期のアニメ作品のほとんどをヤマカンが作っていた。
俺が好きだった頃の京アニって、全部ヤマカンがいた。
ケムリクサはかんなぎのパクリだったwww
かんなぎの導入シーン
空から降ってくるようなカメラから、主人公が虫を「採った!」と言うシーンに繋がる。実はこれ伏線で、第1話で回収される。
このカットとかやばい。映画かよ。
かんなぎのOPアニメーションもヤマカン(山本寛監督)が作っている。ハルヒのEDもヤマカン。白黒反転ダンスってヤマカンが考えたんだな。
これほどの才能が、今ブログで毒吐いてるだけって、もったいなすぎる…。
かんなぎとケムリクサの共通点
かんなぎを観ていて気づいたのだが、ケムリクサは明らかにかんなぎの影響を受けている。
・木から顕現(出現)したヒロイン
・木が汚されてムシが大量発生した
・敵は"ムシ"
・白黒反転演出
木から顕現(出現)したヒロイン
なぎは、御厨仁が神木を彫った像から生まれた。
リンは、最初の人がケムリクサを使って生まれた。
木が汚されてムシが大量発生した
かんなぎは、神社の神木が切り倒されて"ムシ"がわいた。
ケムリクサは、最初の人が赤い木を作って暴走して"ムシ"がわいた。
敵は"ムシ"
ケムリクサとかんなぎの設定はよく似ている。これはパクリではなく、オマージュと言った方が正しいだろう。
白黒反転演出
良い作品ってのは他のクリエイターにも影響を与える。ヤマカンはコミュニケーション(人間性)に問題があってアニメ監督をできなくなったと聞いたが、絵コンテ、演出でもいいからアニメ制作に関わってほしい。ヤマカンが作ったアニメを見たい。マイナー(薄暮)ではなく、メジャーでやってほしい。
ヤマカンの絵コンテ
かんなぎOP
かんなぎ13話
Wake Up Girls?
めちゃくちゃ上手いな。なんだこの密度。これで本人は画力が足りないとか言ってるのだから、完璧主義者だと分かる。
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(c)かんなぎ