かぐや様は告らせたい は恋愛マンガなのだが、ツンデレかぐやと、不器用な白金会長の恋愛が空回りする様が、見ていてヤキモキする。
クールぶっているが実はいちずな"かぐや"、かぐやが気になるが自分からは誘えない"白金"会長、彼らのキューピッド役の"藤原"の3人を中心に物語は描かれる。
一人ひとりちゃんと役割を持っていてキャラクターがたっており、各話完結で、毎回異なる展開を持ってくるなど、ストーリーも良い。
325万部売れた人気ナンバーワンラブコメ漫画と言うのは、ダテではないと感じた。
かぐや様は告らせたい
かぐや様は、世間知らずのお嬢様
クールで完璧ぶってる四宮かぐやだが、箱入り娘なので、世間の事はほとんど分からない。映画館に行った事もなければ、初体験の意味すら分かっていない。
かぐや様は、新世代のツンデレキャラ
かぐや様は白金会長のことが好きで、本人の前ではツンツンしちゃういわゆる"ツンデレ"キャラなのだが、頭が良く、頭脳戦をしかけてくる新世代の(めんどくさいタイプの)ツンデレキャラだ。今までいなかったタイプ。
かぐや様は必死
クールな四宮かぐやは、会長の事が好き。しかしプライドが邪魔して自分から告白する事ができない。
いつも計画を立てては失敗するが、泣き落としや時には藤原のマネをして、必死に会長の気を引こうとするさまは、読者の共感を得る。
伏兵:藤原
白金会長とかぐやの共通の友人である藤原は、とても便利な女で、二人の間にいとも簡単に割って入ってくる。
よくいる天然ボケキャラと思いきや、二人の関係になくてはならない存在。
イケメンで頭が良い会長と、美人でクールなかぐや様だけでは、話がシリアスになり過ぎてしまう。
そこに藤原が入ることで、会話に抑揚(バランス)がもたらされる。
会長とかぐやは、世間知らずなところがあるので、庶民派の藤原がそこでも活躍する。
かぐやと会長のラブコメに見せかけて、実は藤原がいないと話が成り立たない。2人だけではカップルとして成立しない。
総評
原作を読むまでは、ドSなかぐや様とイケメンの会長、その他の生徒会メンバーによる恋愛ゲーム漫画?とか思っていたのだが、全然ちがった。
ツンデレかぐや様が何とかして会長の気を引こうとするが、どちらも疑心暗鬼になって上手くいかない。そこに藤原が助け舟を出す。そんな意外と、見やすいタイプのラブコメディだった。
ギャグ要素も面白く、ただの恋愛マンガではない。男性が読んでも、恋愛マンガに興味なくても、気軽に見て楽しめる、そんな完成度の高い作品だ。食わず嫌いせずに一度見てみると夢中になるはず。
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