メタルギアソリッド開発者、小島秀夫監督:
クラウドゲームは5~6年前にブームになったが上手くいかなかった。失敗という声もあるが、私はそう思わない。
水面下で技術は進化していた。現在の通信規格「4G」では(ネットの速度的に)実現は難しいが、「5G」が始まって5年以内には、エンタメ業界がガラリと変わる。これまでよりもっと自由なゲームがやってくる。
グーグルのクラウドゲーム機「ステイディア(STADIA)」では、手元に専用のゲーム機がなくなり、画面さえあればスマホでもテレビでも、ストリーミング(映像配信)で本格的なゲームができるようになる。
YOUTUBEでゲームの実況プレイを見ている視聴者が、そのゲームにそのまま参加できるようになる。これは"始まり"にすぎない。
垣根がなくなる
クラウドゲームがさらに進化すれば、ゲームと映画、ドラマ、アニメなどの映像コンテンツが、すべて同じ土俵になる。例えば、ネットフリックスなどで、映画とゲームを同じ画面から選べるようになる。自分で操作する"アクティブなゲーム"と、観るだけの"受け身の映画"が、同じエンターテインメント作品として扱われるようになる。
すでにこうした実験は始まっている。ネットフリックスで去年配信された映画「ブラックミラー・パンダースナッチ」では、視聴者が主人公の行動を"選択"して物語に介入できる。これは「ゲーム的」です。
パンダースナッチは、映画でありながらゲームとも言える。
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00031/041000001/?P=1 日本経済新聞より
小島監督「これからはクラウドゲームの時代がくる。5Gでゲーム業界が変わる」
小島監督おもしろい事言ってるなぁ。久夛良木さんみたいな事言ってるw
あらゆるプラットフォームがネットワークの中で溶けていく
プレイステーションの生みの親、久夛良木健氏のインタビュー(2002年3月)
https://ascii.jp/elem/000/000/031/31681/
―― プレイステーション2は、ネットワークに対応していますが、これは初代プレイステーションを出される段階で念頭に置かれて開発されていたんですか?
久夛良木健:
そう。プランは最初からないとダメ。システムの後付けはダメ。PS2は、ネットワークユーティリティやハードディスクの接続を最初から配慮して設計されている。―― PS2に関しては、CPUから何からソニーオリジナルで開発されたことも、そういう今後起こりうるべきことを予測したうえで……。
久夛良木:
もちろん。自分でつくらなければ、意味がない。すでに世の中にある部品や技術を組み合わせてお金儲けしようとするくらいなら、誰かに投資したほうが早くて確実でしょう。―― ネットワーク時代になると、どんな点が一番変わってくるんでしょうか?
久夛良木:
ネットワークというのは、1秒ごとに進化していく。つまり、コンテンツもミドルウェアもプラグインも理屈から言えばいつでも変えられる。つまりネットワークをメディアにした途端に、クライアントというものが固定されてはいけないということになる。―― クライアントを問わないということですか?
久夛良木:
そうです。映画やゲーム、音楽といった従来別々のパッケージメディアで提供されていたものがPS2の上で融合を果たせた。次はクライアントを問わない世界です。今はどんなに頑張ってもドリームキャストのゲームと、PSのゲームはお互いのゲーム機ではプレイできない。それがネットをメディアにした途端、ハードは何でもよくなる。
久夛良木氏すごすぎる・・・w
2002年の17年前に、今ゲーム業界で起こってる技術革新をはっきりビジョンを持って予想していた。えっなんでこの人を、ソニーは追放したの?意味分かんないんだけどw
SIEに今すぐ呼び戻して欲しい。。。久夛良木氏は劇薬かもしれないが、今の規制するだけの、夢がないSIEよりよっぽど希望が持てる。
ぜんぶ久夛良木氏が言ってた通りになってるじゃん!
(c)HIDEO KOJIMA / 日本経済新聞