始めはあまりのつたないモーション(上の画像)に、このゲーム大丈夫なのか?と心配になった。歩くモーションが専門学生が作ったサンプルのような出来で、開発期間もスタッフも足りてない事が分かる。
またクソゲーかー。クソゲーって記事上げたら炎上商法だって叩かれる。どーしよ、無理やりホメとくか等と、どうこのゲームのレビュー記事を上げるか悩みながらプレイしていた。
しかし、よく見ると3Dモデルはキレイで、絵面(世界観)も美しい。敵がけっこう強く戦闘に歯ごたえがある。レシピ本の「リドル」は本の構成が美しくコレクションする楽しみがある。ストーリーもベッタベタの王道展開なのだが、悪くはない。
いつの間にか、3時間プレイしていた。クソゲーなら途中でやめたはずなので、3Dモーション以外はふつうのJRPG。ロロナ(母親役)やメルル(女王)などの歴代主人公も、ストーリーに密接に絡んでくるので、アトリエファンならそこそこ楽しめる。
ルルアのアトリエ をプレイした感想、レビュー 評価 リドル ロロナ メルル モーション 前作 クソゲー
ルルアがかわいい!(3Dモデルがキレイ)
ルルアのアトリエをプレイしてまず目を引くのは、ルルアのかわいさだ。主人公で、ロロナの娘、キャラデザは岸田メル氏というこれでもかと言うほどの推しキャラであり、確かにビジュアル的にかわいい。声優の島袋美由利氏の声も合ってる。
物語はルルアを中心に進み、会話シーンもほぼルルア、調合シーンやレベルアップシーンですらルルアがほぼ必ず登場する。ルルア萌えRPGと言って差し支えない。ルルアがビジュアル的に好みなら楽しめる。
世界観が美しい。きれいなゲーム
ルルアのアトリエは、色使いが美しい。それはタイトル画面からも明らかで、きれいな世界観を描こうとしている。
花や木が画面上に広がり、プレイしていてすごく安心する。
最近バイオハザードRE2やエースコンバット7をプレイしたが、バイオRE2はホラーゲームでこわいゾンビがおそってくるし、エースコンバット7は雲の中や雷、暗いステージが多く、プレイしていてゆううつになった。
リドルが本としてよく出来てる。調合やコレクションしたくなる!
ルルアのアトリエでは、必要な素材を集めて調合(合成)して新たなアイテムを作る事でストーリーが進行する。
必要素材は、リドルというレシピブック(調合書)にヒントや入手場所が書かれており、リドルを見ながらアイテムを集める。
つまりおつかい採集ゲームで、私は大ッキライなのだが、リドルの本の構成が美しく、収集したい、本を完成させたいというモチベーション(やる気)がわいてくる。
ルルアのアトリエで一番評価するとしたら、この「リドル」だと思う。アイテムを集めたり調合に成功すると、本が完成していく、その過程は今まで体験した事がなかった。作業ゲー嫌いなオレが面白いと思った。
戦闘は歯ごたえがある
正直に言うが、3時間で2回全滅した。どーせキャラゲーだろうとなめてたら、木を叩いたらキノコが2匹出現し、毒をまかれてぜんめつした。解毒薬とかねーしw
スライム(ぷにぷに)もふつうに強く、ちゃんところしにくる。何も考えないでボタン連打しとけばクリアできるゲームではない。
難易度はイージー、ノーマル、ハードの3種類あり、レベルを上げて物理でなぐれば何とかなるので、初心者へのフォローもバッチリ?
ストーリーは王道。ふつうに楽しめる
ロロナの娘ルルアは、半人前の錬金術師。親友のエーファと師匠のピアニャと共に修行にはげむ毎日。そこにある日、王子様が現れて母親の代わりにアーランド王国を目指す。
ファンタジーでよく見かけるプロット(物語の展開)で、良く言えば安定しており、悪く言えばありきたりだ。
それでもルルアがかわいいのでルルア萌えできるなら、楽しめる。
ユーザビリティを徹底してる
ルルアのアトリエでは、村に帰ると自動的にアトリエに移動し、今持ってる素材をアイテムボックスに入れる。
村でタッチパッドボタンを押すと、すべての家や店、ワールドマップにワープ(ファストトラベル)できる。
ダンジョン内でもタッチパッドボタンを押すと、すぐに脱出できる。
ぜんめつしても、今持ってるアイテムを少し失うだけだ。
これらはすべてユーザー目線で考えられた仕様であり、とても快適にプレイできる。
体験版がすばらしい
ハッキリ言って、ルルアのアトリエに期待していなかった。だって前作のネルケのアトリエは、1/31に発売されたんだぜ?その一ヶ月半後に、ルルアのアトリエ発売とか言ってるわけ。は?って感じ。どういう開発体制にしたら、そんな事になるの?って、どうしても身構えちゃう。
けれどルルアのアトリエ体験版、面白かった。3Dモーションは苦笑いするような出来だったけど、ふつうに遊べた。体験版をプレイして、アトリエファンなら買って損はないと思った。製品版の序盤をまるごと遊べる(3時間)太っ腹仕様も気に入った。とても楽しめた。もっとプレイしたいと思った。
けれど、ルルアのアトリエの体験版をプレイするには、ファミ通を買っておまけのコードをPSストアで入力してダウンロードする必要がある。つまり"いらない"ファミ通を買う必要がある。
これは機会の損失であり、せっかく良い体験版なんだから、ファミ通なしで、PSストアで無料配信した方が良いと思う。この体験版をプレイすれば、アトリエファンなら買うと思う。
ルルアのアトリエのここがダメ!
ホメてるばっかじゃ、金もらって書いてる大手サイトのレビューと同じなので、良くない部分も紹介する。
モーションは素人。クッキー☆レベル
毎回、同じ張り手ポーズをするルルア。ちょっとプレイしただけでこれだけのモーション使い回しを確認できた。他にもよく見かける同じポーズがある。
ルルアの歩き方からしておかしい。ロボットが歩くような感じで、3Dソフトでとりあえず動かしましたって感じ。ルルアがいきなり会話中にワープしたりなど、とにかく3Dモーション担当がへたくそ。
おそらく新人なのだろうが、この3Dモーションのせいで大きく評価を下げている。
イベントシーンを見てると、クッキー☆を見てるようで苦笑いした。「アトリエ3月ボイスドラマ企画」という題名で、素人が投稿していてもおかしくないくらいの低クオリティ。
3Dモデルはかわいいだけに、もったいない。
導入が最悪
上で紹介した、クソみたいな3Dモーションでルルアが歩くシーンから物語は始まる。うわあああああああああって感じ。クソゲーだーーーって思った。
雑。開発期間が足りてない
上の画像のシーンでは、ルルアが瞬間移動してピアニャの前に移動する。ふつうは歩いて近づくモーションがあるのだが、ルルアのアトリエは時間が足りなかったのか、イベント中キャラクターが瞬間移動する事がある。雑。
他にも、初めてダンジョン(朝露の森)に行って目的を達成して拠点の村に帰れと言われたので、帰ろうとしたら村に入れない。試行錯誤してようやくダンジョンの入口側から出ないと、フラグが立たない事に気がついた。出口側から出てたので、村に入れなくなっていた。つまりフラグ管理が雑。
女性向け
夢見る半人前の少女の前に、感じの悪いぶっきらぼうなイケメンが現れる。少女は感じ悪いやつと思うが、イケメンは実は王子様で、ルルアが困ると必ず助けてくれる、そんな王子に少女は惹かれていく。
これは少女漫画でよく見かけるプロットだ。もう見飽きた。
展開が読めるんだよな。
ルルアが家を出た途端、軽トラが走ってきてひかれて、ヘビメタが流れ出して、目を覚ましたらラクーンシティの洋館にいた。くらいぶっ飛んだ脚本じゃないと、楽しめない。そっちの方が、ユーザーも作ってる方も楽しめるでしょ。
アトリエシリーズまとめ 進化の軌跡
ルルアのアトリエ PS4版、スイッチ版グラフィック比較
(c)ガスト / コーエーテクモ