https://news.goo.ne.jp/article/nikkeistyle/business/nikkeistyle-DGXZZO5782265008042020000000.html (日経)
――最近のゲームプレーヤーの変化をどう感じますか?
コーエーテクモ社長シブサワ・コウ氏:
一言でいうとゲームをプレーしないゲーム好きの方が増えてきたなと。最近はユーチューブなどで自分のプレーをアップする人が多くなりました。それを見る人たちは面白いねって見ていますが、全然ゲームプレーしていないんですね。――シブサワ・コウ社長は、今もゲーマーなんですか?
「朝5時くらいに目が覚めて3時間くらいゲームやってます。帰宅して午後8時から11時までもゲーム。仕事の間もほどんどゲームしてます」
「他社のゲームはベスト5に入るものは大体プレーしてます。なぜ高い評価なのか、自分で体感したい方なんで。気に入ると最後までやるんですが、長いと250時間くらいまでやったことあります。『ペルソナ』にはまっちゃうんですよ。途中でやめようかと思うんですけどやめられなくなっちゃって(笑)」
――他社のゲームを参考にすることも?
「いろいろ経験することで頭の中の引き出しが増えます。社内の企画が上がってきても『なんかこれ似てるんじゃない』とわかるんです。本人は新しいと思っても『これ同じような感覚だよ、もっと新しさ出さないと』みたいになります」
――次世代通信規格「5G」でゲームはどう変わりますか?
「大容量で低遅延の5Gの特長を生かして(複数対戦のできる)マルチプレーが増えるでしょうし、スマホでのアクションゲームが普及していく感じがしますね。その第1弾で5Gをターゲットにしたアクションゲームを開発しています」
「GPS(全地球測位システム)とAR(拡張現実)を使ったドラゴンクエストウォークやポケモンGOは全世界のトレンドですし、伸びると思います。まだ発表できませんがうちもやっていきたいと思います。それと今注目しているのがAI(人工知能)です」
――「500万本売れる大型タイトル」の開発状況は?
「今(開発の)最終くらいです。歴史シミュレーション系かというところを含めてまだお話しできません(笑)」
コエテク社長「ゲームをプレイしない"ゲーマー"が増えてきた」
感想
(コエテクの決算説明会の発表内容。2019年)
社長優秀だな。シブサワ・コウ社長は、現在69才。
代表作は「仁王」「三国志」「信長の野望」「ウイニングポスト」「大航海時代」シリーズなど。
シミュレーションが得意なのかな。
以前コーエーテクモの決算説明会?で発表があった「500万本売れる新作」の開発は、最終段階とのこと。
ジャンルは「歴史シミュレーション」なんだとか。ちがう?
シブサワ・コウ氏が言うには、
「ゲームをプレイしないゲーム好きが増えた。最近はYOUTUBEで見る人が多くなった。全然プレイしていない」
これはその通りだと思う。
人気ユーチュバーのリアルタイム視聴者数を見ると、
・チャンネル登録者数3万人で200人以上
・10万人で1000人以上
・20万人で2000人以上
・リアルタイム2万人以上とかいう化け物ユーチュバーもいる。
これは、すさまじい数字で、例えば数年前に大人気だった攻略サイト「最速攻略wiki」のリアルタイム接続者数が、
2000人だった。
うちのサイトが、100~200人くらい。あっコレ言っちゃっていいのかw
ドラクエや仁王でヒットした時は、1000人超えてた。
だから今YOUTUBEでゲームのライブ配信して、リアルタイム2000人以上とかいるユーチュバーたちは、
それ1人1人が、「全盛期の最速攻略wiki」(グーグル検索で1位)なみの影響力を持っている事になる。
もうブログじゃなくて、トレンドは「YOUTUBE」に変わったのだ。
確かに、スマホでヒマつぶしする時に、一番使いやすいメディアが「YOUTUBE」だ。
ネットサーフィンは、スマホだとやりにくい。ノートPCの方が画面が大きくて、文字が見やすい。
しかし、YOUTUBEは動画を見るだけで、再生ボタンを押すだけでいいので、スマホで使いやすい。
スマホの隆盛が続く限り、YOUTUBEの勢いは続くだろうし、
ゲームを実際に買わないで、YOUTUBEでプレイ動画を見るだけで満足するプレイヤーが増えてきてもおかしくはない。
例えば、FF7リメイクは、自分でプレイするとストレスがたまるが、YOUTUBEでプレイ動画を見るだけならムービーシーンだけ飛ばして見ればいい。
ラスアス2も同じ事が言える。ストーリーが楽しみたいなら、8000円だしてゲームを買うより、YOUTUBEでプレイ動画を見るだけでいいという人は、これからも増えてくる。
「動画勢」と言った人たちは、これからも増えてくるなか、
「影響力のあるユーチュバーがプレイ動画を配信して、それをゲームを買わない数万人が視聴する」
それ前提でゲームの開発を行う必要がある。
(c)コーエーテクモ