十三機兵防衛圏 は、アクションゲームだと勝手に思っていた。
前作の「オーディンスフィア・レイヴスラシル」も「ドラゴンズクラウン」「朧村正」も、ヴァニラウェアが作る、評価されてきたゲームは、すべて2Dの横スクロールアクションゲームだった。
しかし、十三機兵防衛圏 はちがった。なんと、推理アドベンチャーゲームだった!!
ええええええってなったwww
十三機兵防衛圏 推理アドベンチャーゲームだったwww
十三機兵防衛圏 のプレイ動画
ゲームを始めると、13人のキャラクターが表示される。しかし最初に選べるのは鞍部十郎1人のみで、鞍部十郎編をクリアすると、他のキャラクターのストーリーが解放される。
これはセガが発売したサウンドノベルゲーム「428」と似ている。
ストーリー
町が崩壊し逃げまどう人々。
少女は特殊能力を持っており、ロボットを召喚し、ワープして乗り込む。
「こうして僕たちがロボットに乗って戦う。すっと前から決まっていた事なんだ…」
この導入を見た感じだと、2019年1月に放送された「リヴィジョンズ」とプロットがよく似ている。
「起きるんだよ・・・ヤバイことは・・・へへ」「俺がみんなを守る!」「これは運命なんだ・・・」
アドベンチャーパート
プレイアブル(操作できる)状態になると、教室内を移動できる。クラスメイトに話しかけて情報収集し、会話中の「キーワード」を選んで、ナゾを解いていく(クラウドシンク)。
ここは会話パートで、他にもアクションパートがあるかなと思っていたが、全編こんな感じだった。
画面上のキャラクター(NPC)に話しかけて、正しい「キーワード」を選ぶ。まるで、推理アドベンチャーゲームであり、EVEバーストエラーなど古典エロゲーでよく見るタイプの、総当たりでコマンドを選択するタイプの探索ゲームだった。
グランドホテル方式のシナリオ
キーワードを選んで探索パートを進めると鞍部十郎編クリア。他のキャラのストーリーが解放される。
このように複数のキャラクターの視点で一つの物語を作る脚本を、「群像劇(グランドホテル方式)」と呼ぶ。13人のキャラクターの話を同時進行して、最後に1つにまとめて昇華させる必要があるので、脚本家の腕が問われる。
最近では、「ブギーポップは笑わない」の脚本が群像劇だった。
自らハードル上げてない?
このように、十三機兵防衛圏 はアクションゲームではなく、推理アドベンチャーゲームだった。ロボットに乗って戦うアクションパートがあるかもと思ったが、公式サイトを見ると「ジャンル:ドラマチックアドベンチャー」と書いてある。"アクション"とは書かれていない。
ノベルゲームだと脚本が評価される。俺みたいなめんどくさい脚本評論家が多数、シナリオの整合性やあら探しを始める。
ヴァニラウェアって、今までその美しくてグリグリ動く2Dドット絵が評価されてきたと俺は思ってたけど、なぜそれを活かせないノベルゲームに手を出すのか、理解できない。
素直にアクションゲーム作っときゃ良かったのに・・・。ユーザーもそれを求めてたと思うけど?ドラゴンズクラウンの続編がやりたかった。
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