2019年1/8からNetflixで、リヴィジョンズ全12話が一斉配信された。全部観てみた。感想は・・・
とても良くできた作品。3DCGアニメだが手書きとほとんど変わらない作画、コードギアスの監督、迫力の戦闘シーン、視聴者を飽きさせないシナリオ、どれをとっても一級品で、
この極上のエンターテインメントを12話一気に見れる、30分x12=6時間たっぷり楽しませてもらった。すごくぜいたくな時間だった。
リヴィジョンズ を見た感想
3DCGなのに、手描きと変わらない作画
リヴィジョンズ の一番の功績は、3DCGでもアニメーターが描いた手描きのアニメとほとんど変わらない作画ができると示した事だ。アニメーターの低賃金の問題や、中国への外注、予算の削減など、アニメ業界に構造改革が求められる中、3DCGアニメでも今までのアニメと同様のグラフィッククオリティをだせると証明した。
3DCGでアニメを制作すると、他にも多数の恩恵がある。
3Dモデルなので、作画崩壊する事がない。アニメーターの技術に頼る必要がなくなる。
3Dモデルは続編のアニメにも使用できるし、家庭用ゲームやスマホゲーにも流用可能。
3Dモデルのデザイナーやモーションアニメーターなどは、今スマホゲーや家庭用ゲーム、VRなどで人手不足となっており、どの企業でもひっぱりだこだ。要するにアニメーターより、転職の際に潰しがきく。給料も上がる。いい事づくめだ。
リヴィジョンズの ここがダメ!
恋愛要素が足りない
子供じゃないんだから、おでこにキスはないだろと思った。このシーンで普通にキスしとけば溜飲も下がったのだが…。リヴィジョンズにはカップルが一人もおらず、じゃあなんで男女3人ずつ出したのって話。
ヒロインはだれ?
マリマリ
主人公"大介"のことが好きなマリマリ。幼なじみで片思いと、彼女がヒロインに最も近いのだが、どうもパンチが足りない。暗いしメガネっ子だし、まあ俺もメガネだけどw。例えるなら、コードギアスのニーナがヒロインやってる感じ。しっくりこない。
ルウ
ルウはルックス的にはヒロインなのだが、つねに兄"ガイ"とセットで登場するので、つけいるスキがない。兄とくっつく可能性ならあるが、大介とくっつく可能性はまったくなかった。
ミロ
ミロはおでこにキスシーンがあったので、一番主人公"大介"と恋仲になる可能性はあったが、ヒロインかと言われると疑問がある。ヒロインと言うには、歳がはなれすぎているし、大介の事をおぼえていないし、途中で離脱して、ラストは会えなくなるのに、大介は特に何のリアクションもなかった。これではヒロインと言えない。
このようにこのリヴィジョンズには、ヒロインと言える存在がいないのだ。美人はいるけど、大介との関係が希薄で、恋愛要素が描けていなかった。
動機が薄い
ラスト大介が、慶作(けいさく)を助けるために、時空の狭間に飛び込んでいく。この主人公の行動に、感情移入できなかった。
通常のアニメだと、この助ける対象をヒロインなどの女性キャラにして、主人公がヒロインを助け出すというのはよく見るプロット(話の展開)なのだが、リヴィジョンズでは、なぜか「慶作」がヒロインポジションになっている。
これは慶作じゃない方が良かったのでは?助ける対象を"ミロ"にして、助けて、キスして、将来また会いましょうで、キレイにオチると思うんだけど?
悪役に魅力がない
リヴィジョンズのラスボスはこいつ↑なのだが、冗談だろって感じ。敵が強大だから、味方が結束して、読者もこんな強敵どうやってたおすのと感情移入するわけ。韓国がレーダーを照射してくるから、移民法とか支持率下がっても、日本人はそんなこと忘れて、対韓国で一致団結するわけ。
話がそれたけど、悪役ってすげえ重要で、ぬいぐるみじゃちょっとムリがある。仮の見た目コミュニティーなんとかとか言ってたけど、知らねーよって感じ。敵は人間を捕食する残酷な奴だから、生き残るために戦う、それが主人公たちの目的なのに、ぬいぐるみが「イェアープアーボーイ、ジェントルメーン」とか言ってたら、しまんないでしょ。
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