けものフレンズ オフィシャルガイドブックより 吉崎観音のアニメ監修について
美術、音、モーション等、アニメ作品としてどの部分にこだわり、どの部分の力を抜いていいのかを「1話」においてのみ、吉崎観音氏の細かな監修が行われている。監修にはほぼ全て、その「理由」と「効果」が書かれていた。
けものフレンズ(1期)第1話Vコンテ書き起こしシナリオ(吉崎観音)
冒頭パートは可能な限りナレーション無し(画面で視聴者を引き込むため)
ー木の上。
サーバル:みゃおアー(あくび)
ーハント中。
サーバル:みゃ!はっはっ、みゅ、うみゃ!はっはっ、みやむう!
かばん:ふわああ!?
サーバル:狩りごっこ?私の勝ち!またやろう!?あなた、見かけない子だね。
かばん:あう…あのその…僕、道に迷って…ここがどこだか。
サーバル:ごめんね。私、狩りごっこが好きだから。あなた、狩りごっこあまり好きじゃない「けもの」なんだね。私はサーバル!この辺は私のなわばりなの!
かばん:サーバル…?じゃあそのお耳としっぽは?
サーバル:どうして?何かめずらしい?あなたこそ…尻尾と耳のないフレンズ?めずらしいのはあなたの方よ!
ー崖を降りるシーン。
サーバル:おそいよお!ほらはやくはやく!
かばん:そんなこと言っても!うわわ!
サーバル:ゆっくりな動き。まるでナマケモノ!あなたひょっとして、ナマケモノのフレンズ?
かばん:フレンズって…いろいろいるの?
サーバル:いるよ?私より強くて怖くっておっきいネコ科のフレンズもいっぱいいる!
かばん:やっぱりその…かまれたりするの?
サーバル:そんなこと!ときどきキゲンが悪いときだけだよ!
(たつき監督作成のVコンテから書き起こされた吉崎観音氏によるシナリオ原版。子供向けを意識した配慮が随所にみられる。)
吉崎観音版 けものフレンズ第1話 総監督 ナマケモノ レベル4 肉感的
たつき監督にサーバルのデザインに注文をつける吉崎観音氏
けもフレファンが希望する顔バランスは、このくらいの感じだと思います。by 吉崎観音 2016.6.28
耳毛は動物にこだわる場合、重要な評価ポイントになるので、このくらいていねいにいってほしいです。
(ヤオヨロズの作ったサーバルの3D)ボディはまったく問題ないです。肉感的なアプローチは、評価を得られると思います。
ティザー画像に注文をつける吉崎観音氏
ミスかもしれない、ご注意下さい。
元絵を尊重しつつ、全体的にシルエット、ディティール、モデリングのほつれ部分を、重点的に修正しました。
レベル4
橋リアン(仮)通常は戦いをさける危険度の高い「レベル4」のセルリアン。戦闘を行う戦士タイプのフレンズは、普通に「レベル4」と呼ぶ。
第1話でフレンズがしんだのは、吉崎観音氏の案
橋リアンは、ひと目で異常性が分かるデザインと運用にして下さい。体内には、○○○○のフレンズを取り込んで下さい。(○○○○は再起不能です。)
この記事初めて読んだんだけど、本当にたつき監督のトゲ抜きってものすごく絶妙なんだけど確実に必要だったんだな…。そして、この原版シナリオのトゲを抜かなかった結果が『2』なんだと改めて思い知らされた… pic.twitter.com/OPWP19VQyB
— ネメコル (@goodsleepy2) March 5, 2019
サーバルが狩りごっこで「勝った」ということでマウントを取ってくるところとか2要素盛り盛りですね!本当に本来のけものフレンズの姿って「これ」だったんですねぇ!
— ネメコル (@goodsleepy2) March 5, 2019
こういうのが原作者と対立を生み、罷免されたんじゃないのかね。 https://t.co/nViU8MwgGz
「たつき監督けものフレンズに見られる吉崎版からの“トゲ抜き”(トゲ抜きの無いけ..」https://t.co/DIXoU7lDz4 にコメントしました。
— 斉御司 (@saionji1942) March 5, 2019
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