横山智佐「この作品は、私にとっての『サクラ大戦』とは違うもの」
ファミ通のインタビューより
横山智佐(サクラ大戦のメインヒロインの声優):
そこで「新サクラ大戦」の企画書を見せてもらいました。
そこにあったイラストは、藤島康介先生のデザインではなかったし、花組もいない。
だから「新サクラ大戦」なのか…と。
すると、続けて「夜叉という悪役をお願いしたい」と依頼があった。
彼女の正体が、真宮寺さくらかどうかは謎だと。そう説明された。
役者としてオファーを受けたのはうれしい。でも、夜叉=真宮寺さくらなら、私がやらなければならないと思いますが、
そうでないなら、新しい人がやるべきで、夜叉が何者かハッキリしないので、いったんお断りさせて頂きました。
「夜叉をやるかは、台本を見て決めていいですか?」と伝えて、台本を見て、もう1度お断りした。
台本の夜叉は、高笑いしながら登場し、悪役のようなセリフばかりで、「これはもう、まったく新宮寺さくらではない」と感じた。
私たち役者は、ゲームや台本の内容に意見する立場ではない。しかしサクラ大戦のファンが、夜叉の事を「真宮寺さくら」と迷うわけがない。
そこで、夜叉の口調を変えてほしいと伝えた。真宮寺さくらは「お前ら、貴様ら」なんて言わない。
セガ片野プロデューサー:
正直なところ、オファーした次点では、夜叉のキャラクターは固まっていなかった。横山さんから様々なアイデアを頂いて、本当に良いキャラクターになった。
https://www.famitsu.com/matome/shin-sakura/special01.html
すげえな。プライドのために、仕事の依頼を断るのか😲
自分のクライアントにダメ出しとか、そうとう勇気いる。干される可能性があるからな。
それだけ「サクラ大戦愛」があるんだろう。
昔の人間の方が根性あるよな。手塚治虫に逆らってアニメ監督を降板した杉井キザブローや、メダロット魂が叩かれて全部暴露してファンに謝罪したアニメ制作会社の社員。
「客商売」って考えたら譲れない部分がある。当たり前の事なんだけどな。
なかなか実際に実行するのは難しい。
(c)ディライトワークス / SEGA