けものフレンズ たつき監督 降板騒動まとめ
・人気アニメ「けものフレンズ」の生みの親"たつき"監督(尾本達紀)が、アニメ2期の制作から外された
・たつき監督は、けものフレンズの監督、脚本、シリーズ構成、コンテ、演出、美術デザイン、OP絵コンテ・演出など、けものフレンズ制作のほぼすべてに関わっている
・さらに、たつき監督が立ち上げた自主制作アニメーション団体「irodori」は、けものフレンズの制作に携わっている
・つまり「けものフレンズ」は、たつき監督が全面的に関わっている
突然ですが、けものフレンズのアニメから外れる事になりました。ざっくりカドカワさん方面よりのお達しみたいです。すみません、僕もとても残念です
— たつき/irodori (@irodori7) September 25, 2017
・2017年9月25日、たつき監督は自身のツイッターを通して、けものフレンズのアニメ制作から外されたと明かした
・たつき監督によると、カドカワ(カドカワ・ドワンゴ。旧角川書店)により、外されたとしている
・たつき監督は、「とても残念です」とコメントした
何が問題か
・けものフレンズは、その独特の世界観が一般層やクリエイターに高く評価され、2017年を代表するアニメーションとなった
>日本全国の動物園で「けものフレンズ」のグッズ販売やコラボレーションが展開され、新聞に載るなど社会的現象になった
>けものフレンズでサーバル人気 多摩動物公園 朝日新聞
・続編のアニメ2期の制作が決定され盛り上がっている矢先に、今回の"たつき監督"降板が発表された
・たつき監督は、けものフレンズの監督、脚本、シリーズ構成、コンテ、演出、美術デザイン、さらに自身のアニメーション制作団体「irodori」まで深く関わっている
・たつき監督をけものフレンズから外して、それは「けものフレンズ」と言えるのか
【けものフレンズのたつき監督の仕事まとめ】
担当 | 内容 |
アニメ監督 | アニメ制作の現場すべてに関わる事ができる*1 |
脚本 | シナリオ、ストーリーを決める |
コンテ | 時系列順に、アニメのカットシーンを絵にしてマンガのように描き出す*2 |
演出 | 絵コンテを元に、カットを組み立てて画面にしていく*1 |
シリーズ構成 | 脚本の監督。構成やメインライターなどとも呼ばれる。作品全体のストーリーをどうやって進めていくかを監督から任される*3 |
美術デザイン | 別名、美術監督。背景スタッフをまとめ上げ、作品の世界観、雰囲気、カラーを決定づける*4 |
irodori | たつき監督が立ち上げたアニメーション制作団体。けものフレンズは、CGアニメなので、CGアニメ専門のスタッフが必要となる*5 |
とてもではないが、たつき監督の代わりとなる人物などいない事が分かる。けものフレンズ=たつき監督と言っても過言ではなく、まさに生みの親だと言える。
*1:監督、演出、絵コンテって何が違うの エキサイト
*2:絵コンテとは デジハリオンラインスクール
*3:wikipedea シリーズ構成より
*4:wikipedea 美術監督より
*5:irodori公式サイト
けものフレンズを制作した会社「ヤオヨロズ」
・けものフレンズは、寺井禎浩氏が代表取締役を務めるアニメ制作会社「ヤオヨロズ」が制作した
・寺井禎浩氏は、つんく♂やモーニング娘、松浦亜弥などの共同プロデュースを手がけた
・寺井禎浩氏は、けものフレンズのプロデューサーである福原慶匡氏と、アニメ制作会社「ヤオヨロズ」を立ち上げた
・けものフレンズの監督である"たつき氏"とは、寺井氏と福原慶匡氏の2人で行ったコミケ会場で知り合った*6
・当時のたつき監督は、コミケ会場で「小さな机に小さなテレビを置いて、自分の作品を流してました。」(寺井禎浩氏の発言より*6)
・寺井禎浩氏のたつき監督の印象は、ピュア(純粋)で情熱家。CG作品を作るのが上手*6
・寺井禎浩氏が、けものフレンズの監督をたつき氏に任せた*6
寺井氏:
僕は情熱を持っている人間「たつき」を監督にしたかったんです。『けものフレンズ』で僕がやりたかったことは、たつき監督作品を世に送り出したい、ただそれだけです。アニメが当たるか外れるかはわからないけど、本人がやりたがっているんだから、一回は監督をやらせないとあかん。それは『けもフレ』が決まる前から、ずっとたつき君に言ってましたね。「いつかは監督をやらせる。オレは絶対に取ってくるから信じてくれ」と。
とにかく、たつき君を監督の椅子に座らせて、自由にアニメを作ってほしかったんです。僕は純粋に「この人間だったらいいものを作れる」と信じていました。
*6:上の発言などのソース。アニメイトのインタビューより( http://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1493694301 )
【けものフレンズのプロデューサー福原氏のけものフレンズ最終回時の発言↓】
いい仕事って、最後に涙を流せるかどうか。嬉し涙、悔し涙どっちの涙でも良いと思います。全力でやったからこそ流れる涙が嘘を付けない自分自身への評価だと思います。
つまり、目から汗がね止まらないんだよ、俺オチ知ってるのに‼️‼️‼️
たつきを信じて良かったよーー#けものフレンズ— 福原慶匡 (@fukuhara_ystd) March 28, 2017
9/27追記
けものフレンズのたつき監督が、カドカワにより降板させられた事件で、2017年9月27日にカドカワ側の説明があったので、新しく記事を上げました↓
フロムソフトウェアは大丈夫?
・今回たつき監督を外す決断をしたカドカワ(旧角川書店)は、フロムソフトウェアを子会社化している
・フロムソフトウェアは、ダークソウル、ブラッドボーンなどのゲームで、世界中に熱狂的なファンがいる
・しかし、フロムソフトウェアを買収したカドカワは、角川書店+ドワンゴであり、ドワンゴはニコニコ動画などを運営している
・フロムソフトウェアはそれまで新作を毎年のように発売していたが、2017年には、今だ発表すらしていない
・現在フロムソフトウェアの会長は、角川ゲームスの安田善巳氏が務めている
(c)カドカワ・ドワンゴ / けものフレンズ