「けものフレンズ」の映像化プロジェクトに関するご報告を『けものフレンズプロジェクト公式サイト』NEWSページに掲載致しました。https://t.co/kflyM24ABJ#けものフレンズ
— けものフレンズ@公式アカウント (@kemo_project) September 26, 2017
けものフレンズのたつき監督が、カドカワにより降板させられた事件で、2017年9月27日にカドカワ側の説明がありました。
それを読みましたが、とてもひどい。カドカワのおわび文章なのに、だれが書いたか分からない、一言も「カドカワ」という文字を使っていない、自社サイトではなくアニメの公式サイト上に掲載、さらに自分は悪くない、相手がわるいと連呼し、まだ何も決めていない、これからもけものフレンズをよろしくなどと、ファンを馬鹿にするような態度に終始していました。
今回は、このカドカワの言い訳文章の中身、トリック、一見都合のいいことを並べ立てているので、これを論破するべく、文章を精査・分析し、このカドカワ文章を丸はだかにしていきます。
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「けものフレンズ」の映像化プロジェクトに関するご報告
http://kemono-friends.jp/archives/category/news/
2017.9.27
けものフレンズプロジェクトA
「けものフレンズ」に関しまして、すでに新規映像化プロジェクトの制作を発表させていただいておりますが、 発表当初より同体制での継続か、新体制での新たな表現かも合わせて検討中で、現時点においてもまだ何も決定していない状況です。
そのような中、今年1月~3月に放送されたTVアニメーションと同様の体制を優先として、視聴者のご期待に沿えるべく調整をしておりましたが、 アニメーション制作会社であるヤオヨロズ株式会社より8月に入った段階で辞退したい旨の話を受け、制作体制を一から模索することになっているのが現状です。
「けものフレンズ」は動物ファーストの理念のもと、関わってくださったすべての方々の手によってゲーム、コミック、アニメ、舞台と展開して参りました。
広く門戸を開放し、理念に賛同していただける方々のお力添えをいただき、世界を広げていきたい。そのために誰のものでもないプロジェクトとして、動物のための「けものフレンズ」として活動を重ねて参りました。
しかし、アニメーション制作を担当していただきましたヤオヨロズ株式会社には、関係各所への情報共有や連絡がないままでの作品利用がありました。
映像化プロジェクトとしては次回の制作を引き続きお願いしたかったため、情報は事前に共有してほしい旨の正常化を図る申し入れをさせていただきましたが、ヤオヨロズ株式会社からは、その条件は受け入れられないので辞退したい、とのお返事でございました。
「けものフレンズ」の映像化プロジェクトに関しては、上記のような経緯で一部滞っておりますが、「けものフレンズプロジェクト」は今後も御協力をいただく皆様と共に作品を守り、ファンを守り、動物たちのことをもっと知ってもらう活動をこれからも初志貫徹、続けていく所存です。映像化に関しましても、改めて、そしてできるだけ早くご報告できるよう進めて参ります。
今後とも様々な「けものフレンズプロジェクト」をよろしくお願いします。
このカドカワ文章のひきょうな点
・カドカワ(旧角川書店)側の主張なのに、自社のサイトにおわび文章を掲載せず、けものフレンズのアニメの公式サイトに公式リリースを掲載
・だれがこの文章を書いたか、書かれていない
・この文章には、一言も「カドカワ」と書かれていない
>つまり主語がない。だれが書いてるか分からず、カドカワという名前も使っていないので、この文章がウソだとしても、言い逃れできる
・この文章を書いてる人物は匿名で、ヤオヨロズなど、実際に存在する株式会社の実名をだして、相手側が悪いとしている
・カドカワ(旧角川書店)のような大企業が、自社の公式リリースを、書いてる人物の名前も出さないで、自社サイトにすら掲載しないのは、社会人としてあるまじき行為
・おわび文章をアニメの公式サイトに掲載した結果、ネット上でアクセスが増加し、503エラーでサイトがダウンして、長時間アクセスできなくなった
>間接的に、作品、コンテンツの価値をおとしめている
・カドカワ・ドワンゴの代表取締役社長である川上量生氏は、この騒動に関して以下のようなコメントをしていた
・カドカワの社長である川上量生氏は、けものフレンズのアニメの成功の立役者は、たつき監督の貢献が大きかったと認めている
>たつき監督は、アニメ製作会社ヤオヨロズに所属している
・さらに「これだけの騒ぎになっているわけですから、この件については中(社内)で議論される。ご安心ください。」と発言
・このSNS上の発言は、2017年9月26日
・それで9月27日に、カドカワが発表した文章が、上で紹介した内容だった
・たつき監督の貢献が大きかったと社長が認めて、議論もされた結果、あの文章が出てきたとしたら、社長の意見が社内に伝わっていない事になる
・いずれにせよ、カドカワの社長が言ってる事と、カドカワが会社としてやっている事が、まったくちがう
カドカワ側の主張 要点
1段落目
・けものフレンズの新規映像化プロジェクト(アニメ2期)の制作を発表した
・けものフレンズの生みの親「たつき監督率いるアニメ制作会社ヤオヨロズ」か、新体制でいくか検討中で、まだ決めていない
・けものフレンズを製作したアニメ制作会社ヤオヨロズが、けものフレンズのアニメ2期の制作を辞退したいと言ってきた
2段落目
・けものフレンズは、誰のものでもないプロジェクト
・しかし、アニメ会社ヤオヨロズは、関係各所への情報共有や連絡がないままでの作品利用があった
・情報は事前に共有してほしいと申し入れたが、アニメ会社ヤオヨロズは、その条件は受け入れられないので、アニメ2期を辞退したいと返事をしてきた
3段落目
・けものフレンズの映像化プロジェクト(アニメ2期)は、上記の経緯(ヤオヨロズの作品の無断利用と、アニメ2期制作辞退)で一部滞っている
・皆様と共に作品を守り、ファンを守り、初志貫徹、続けていく所存です
・映像化(アニメ2期)に関しましても、できるだけ早くご報告できるよう進めて参ります
>ヤオヨロズは辞退したのなら、別のアニメ製作会社でアニメ2期を、できるだけ早く報告するとしている
・様々な「けものフレンズプロジェクト」をよろしくお願いします
カドカワ側の主張のおかしな部分
1段落目
・カドカワ側は、けものフレンズを製作したアニメ会社"「ヤオヨロズ」が、アニメ2期の制作を辞退した"としている
・ならば、1段落目の、「ヤオヨロズか、それとも新たなアニメ制作会社でいくか検討中で、現時点においても、まだ何も決定していない状況です。」これは、矛盾している
>辞退した≠まだ何も決定していない
>ヤオヨロズが辞退したのなら、新たなアニメ会社で制作する事になる
・「制作体制を一から模索することになっているのが現状です。」(1段落目、最後の文章)
>まだ何も決定していない≠制作体制を一から模索している
・言ってる事が、1段落目から矛盾しており、騒動の沈静化をねらった時間稼ぎにしかみえない
2段落目
・カドカワ「情報を事前に共有してほしい」→ヤオヨロズ「それは受け入れられない」→アニメ2期を辞退したい?
・そんな理由で、アニメ2期の制作を辞退するのか
・なおこの言い分は、カドカワ側の主張であり、けものフレンズを製作したアニメ会社「ヤオヨロズ」やたつき監督は、このような事は一切認めていない
最後の打ち合わせで、終わった後も自由に作っていいですよって言ったらたつき監督の目がキラーンってした気がしてたんだけど…まさか!
— 吉崎 観音 (@yosRRX) April 4, 2017
・「アニメ会社ヤオヨロズは、関係各所への情報共有や連絡がないままでの作品利用があった。」とカドカワ側は主張しているが、具体的な内容にまったくふれていない
>コンセプトデザイン(キャラデザ)を務めた吉崎観音氏は、たつき監督(ヤオヨロズ所属)に対して、けものフレンズのアニメ作品が終わった後も、自由につくっていいですよ、と発言している
>この事から、アニメ会社ヤオヨロズは、関係者に情報共有、連絡をしてから、作品利用をやっている事が確認できる
>カドカワが関係各所に連絡がなかったとしている話と、明らかに矛盾している。そもそもカドカワ側は、その理由でヤオヨロズ、たつき監督をクビにするのなら、具体的な証拠を出す必要がある
3段落目
・カドカワ側は、けものフレンズのアニメ2期制作は、以上の理由からヤオヨロズのせいで滞っている(停滞している)としている
・子供じゃないんだから、すべて相手が悪いなどという主張は、企業がやるべきではない。ヤオヨロズに対するうらみが先行してしまっており、非常に見苦しい
・カドカワ側は、この発言の後、「皆様と作品を守り、ファンを守り、初志貫徹、続けていく所存」などと発言している
・もともとけものフレンズの生みの親である「たつき監督」を、カドカワ側が降板させたことから、このような騒動になっているのに、作品を守る?、ファンを守る?、初志貫徹、続けていくなどという言葉はふさわしくない
>まったく反省していない事が分かる
・ファンを守ると言いながら、1段落目「視聴者のご期待に沿えるべく」と言いつつ、ファンの「たつき監督」をもどしてほしいという声を無視している
・あげくのはてには、映像化(アニメ2期、ヤオヨロズ、たつき監督以外)を、できるだけ早くご報告する。今後もけものフレンズをよろしくなどと、ファンを馬鹿にしたような発言で締めくくっている
>今回カドカワは、ネット上で騒動になり、このおわび文章をきゅうきょ発表した。ならば、最後はおわびの文章で締めくくるのが普通である
(c)けものフレンズ / ヤオヨロズ / たつき監督