ドメスティックな彼女。週刊少年マガジンで連載中のラブコメディ。まあ少年誌でよくあるお色気マンガだろうと、マンガ版を読んだ結果・・・
これめっちゃおもしろいやん!ハマってしまったw
試し読みで今9話まで読んだのだが(家出したシーン)、先が気になって仕方がない。この記事を書いた後、すぐに2巻を買って読むつもりだ。
ドメスティックな彼女 は、ストーリーがいい
ドメスティックな彼女 は、主人公"夏生(なつお)"のあこがれの女教師”ひな”と、その妹"るい"の三角関係の恋愛マンガだ。夏生の父が再婚し、夏男は、先生と妹と家族になり同じ家で暮らすことになる。
このプロット(設定)段階では、エロゲーのシナリオのようだが、作者の話の魅せ方がすごく上手なので、物語に引き込まれる。
主人公"夏生"が、中学時代はパットしなかった高校デビューの陰キャというのも、オタク読者が背伸びすれば届くような存在に感じ、感情移入できる。
物語の冒頭で妹と肉体関係を持ったのも、それ以降妹"るい"が登場するたびにその印象がリフレインして、妄想を呼び起こす。
あこがれの先生"ひな"が、手が届かない存在だと思っていたのに、不倫OLだと分かり、「スキのある女」だと印象づける事に成功している。
読者は、肉体関係を持つ"るい"や不倫OL"ひな"が、いつエロいことをするのかドキドキワクワクしながら読み進めることになる。
そのストーリー展開があざとくなく、ひとつひとつの描写が丁寧に描かれており、ありえない設定なのに、どうしてか説得力を感じる。
少女マンガ、お色気マンガだと食わず嫌いするのはもったいない!
少年マガジンで連載中の恋愛マンガ、絵柄は少女マンガなので、その時点でスルーしてる人がいるとしたら、もったいない。
この作品すげえ面白い。なんで今までアニメ化しなかったのか不思議なくらい。近親相姦で過激なシーンがあるからだろうけど…
少年マガジンじゃなくて、ヤングマガジンで連載されてそうな作品ではある。少年マガジンでこんな作品が連載されているって初めて知った。
キラリと光るダイヤの原石を見つけた気分だ。
完璧な人間なんていない
かわいくてクールぶってる妹"るい"。友達がおらず孤立している。
不倫している先生"ひな"。学校では、生徒に大人気のスキのない大人を演じている。
ドメスティックな彼女の登場人物は、何かしら"悩み"を持っている。もし、妹"るい"がただのクールキャラクターで、友達にも大人気、勉強もスポーツも抜群なんて設定だったら、ここまで面白くなかっただろう。
先生"ひな"が学校や家にいる時のように、常に明るく正しい事しか言わない、やらない人物だったなら、何の魅力もない。
ギャップ萌え
クールな"るい"が、家出した主人公を雨の中ひっしに探し回る。
作者がねらってやってるのかは不明だが、このように「ギャップ萌え」など恋愛の高等テクニックもドメスティックな彼女には散りばめられている。
ドメスティックな彼女が恋愛教本になるとか、そんな事を言うつもりはない。
ただこの作品を読んでいると、若い時にこんな恋愛したかったなと、恋愛を追体験している気分になる。つい作品に感情移入してしまう。
ドメスティックな彼女は、人間描写が巧みで、物語にグイグイ引き込まれる。キャラクターも良い。すばらしい作品だ。
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