2021年1/30。CEDEC KYUSHU 2020で、FF7リメイクのプロデューサー"北瀬佳範"氏とディレクターの"濱口直樹"氏の、1時間30分にわたるインタビューが動画公開された。
動画は会員登録しないと見る事ができず、2/7までの限定公開なので、FF7リメイクの開発について、新情報を含めた重要な会話部分を紹介する。
日野「FF7リメイクで、クラウドがアパート暮らし始めてビビった」北瀬「けどそこがいい」 CEDEC KYUSHU 2020 インタビュー
https://peatix.com/event/1750894
オープンワールドになった経緯
日野:FF7リメイクは、「オープンワールド型」にして360度、ミッドガル内を自由に移動できるようにもできたと思うんですけど、そのへんのゲームデザインのコンセプトはどう決まったんですか?
濱口:FF7リメイクのコンセプトは、FF7原作の開発者の意見を尊重したかったので意見を聞いたら、北瀬さんは「アドベントチルドレンみたいなヴィジュアルを強化したゲームにしてほしい」。野村さんは「ストーリーが面白いゲームなので、ストーリー重視のゲームにしてくれ」と言われたので、原作者の野村がそう言うなら、オープンワールドではなく、ステージクリア型の一本道マップにした。開発スタッフの中には「もっと自由度高くしないのか」という意見もあった。
ストーリー改変について
濱口:30年建てばエンタメって表現する方法が変わってくるので、同じゲームであっても、時代に合わせて表現の仕方を変えないと受け入れてもらえない。そこをどこまで踏み込むか、スタッフの中には「原作のストーリーをそのままトレースしよう」という意見もあったが、それだと面白みがないから、原作のエッセンスを残しておけば、後はある程度自分たちで再構築していいからと、スタッフとの会話のやり取りがあった。
野村哲也について
日野:野村哲也氏は、どんなところを気にするんですか?これだけは許せんとか。
濱口:一番はキャラクターの世界観ですね。キャラクターはこんな演技しないとか、こんな行動しないとかすごく気にする、ストーリーに関わる設定は、野村に毎回確認する。
北瀬:キャラデザって見た目のビジュアルデザインだけと思われてますが、野村の場合は、キャラの設定や動きまでディレクション(監督)する。ボイスディレクション(声あて)も野村が立ち会っている。
分作の経緯について
日野:最初から分作だと決まっていたんですか?それともある時点で、そうしないとクオリティを担保できないとかそういう決断だったのか。
北瀬:最初から決まっていた。フルリメイクだと作れなかった。今の時代に、原作FF7のボリュームをリメイクすると、計算するとユーザーが満足できるクオリティを提供するには、ミッドガルのところまでと区切る事になった。それでも1本のゲームとして、ボリュームのあるゲームになると確信していた。そこを無理やりエンディングまでやると、どこかを省略しないといけなくなる。それはそれで、皆さんが望んでるFF7リメイクではないかなと思った。
クラウドのアパートぐらしについて
日野:僕はあんまり事前情報入れずにプレイしていたので、クラウドがいきなりアパート暮らしはじめてビビりました。
北瀬:寝る時は、バスターソードを壁にかけてみたいなw
日野:これいいの?隣に住んでる?ここまで変えるの?みたいな。
北瀬:まあけど、そこがよかったかなと想う。
濱口:よかったよかった
何がよかったんや?😠YESマンしかおらんのか🙄
確認用。ソース
動画が2/7までしか見れないので、うちのサイトだけだとソースが不安だろうから、大手ゲームサイトの4Gamerの似たような記事を用意した。
同じようにインタビューの記事がまとめられているので、参考にして欲しい。
https://www.4gamer.net/games/305/G030589/20210130007/
【編集後記】
CEDECの動画、めちゃくちゃいい動画だと思う。ゲーム開発者は全員見るべきような内容。
期間限定公開ではなく、YOUTUBEで誰でも見れるようにしたら?
俺がゲーム開発の仕事してるなら、絶対見たいような内容だけど🧐
北瀬氏の「プロデューサーの3つの心構え」とか、若くしてスクエニのFFディレクターをやってる濱口氏の「ディレクターの役割」とか、すごい濃い内容話してた。
しかもインタビュアーは、日野さんというwすごい動画だと思うけどな。YOTUBEでみんなに公開しなよ。開発者に見てもらいたいんでしょ?
妖怪学園やメガトン級ムサシの開発風景とか、こんなのめっちゃ参考になるやん。実際の開発スタッフが解説してるし。
(c)スクウェアッ!エニックス