レバーがないアーケードコントローラー「ヒットボックス」というものがある(上の動画)。
レバーの代わりにボタンで移動する。なれると格闘ゲームでステップや、ため技、昇龍拳コマンドなどが、通常コントローラーより早く出すことができる。
このコントローラー「ヒットボックス」の改造版「ガフロコン」を、プロゲーマーの梅原大吾選手が、ストリートファイター5の「カプコンプロツアー」で使用できるか、カプコンに問い合わせたところ、なんとOKが出た。
ウメハラ選手はこれを受けて、ガフロコン2台目を購入し、通常のレバーつきのコントローラーを大会に持って行かない事を決めた。
Important update regarding controllers. pic.twitter.com/WbFb013CDA
— Capcom Fighters (@CapcomFighters) May 24, 2019
しかしOKが出た翌日の2019年5/24。カプコンはきゅうきょ「試合で有利になるコントローラーの使用は認められない」と発表した(上のツイッター)。
以下、カプコンの発表。
「具体的にどういったコントローラーが使用できないのか、ヒットボックスは使えるのかについて、明確には答えられない。
現状のルールでは規定されておらず、大会を開催する現地のルールや判断が優先される。
使用可能なコントローラーについてルール改正を検討している、調査に時間がかかる。」
ソース: GAME Watch
ウメハラ 大会で改造アケコン「ヒットボックス」を使おうとするもカプコンが禁止に
感想
私も実際アーケードコントローラー(アケコン)を買って、評判のいい三和製のレバーに入れ替えるなどプチ改造して使っていた(上の画像)。
結論から言うと、「アケコンを使ったからと言って、急に上手くなる事はない」。
今回問題になってる「ヒットボックス」は、レバーを外してボタンで移動する。理論的にはフレーム数が減るとは言うが、実際使ってなれるまで相当時間がかかると思う。
タメ技は出しやすいかもしれないが、コマンド入力技はそうでもないらしく、「一長一短」がある。
この問題「ハードウェアチート」は、今まであまり問題にされていなかった。
例えばFPSのマウサーは、理論上はコントローラーより有利。ディスプレイの応答速度も、メーカーや機種により差がある。
これらの問題を解決しない限り、eスポーツに「フェアなスポーツ精神」というものは根付かない。
(c)カプコン