ケムリクサ TVアニメ化と聞いて、なんか暗い世界観だな~、傾福さんの方がポップ+ミステリーな感じで一般受けするんじゃねーのとか、けものフレンズのキャラデザは良かったな~たつき監督にキャラデザはムリかなとか思ってた。
ケムリクサのアニメ版を見て、それらが完全に全部まちがいだって事に気がついた。
たつき監督やっぱすげーわ。これだけファンが多いのも納得のできだった。
ケムリクサ TVアニメ版を見た感想
ケムリクサは、2010年にアニメ制作チームirodori(たつき監督含めて3人)によって制作されて、ニコニコ動画に投稿された自主制作アニメ。2012年に総集編(27分)が、YOUTUBEで公開された(上の動画)。
その後、2019年1/9にTVアニメ化が決定した(全12話。1話30分)。
ケムリクサの世界観
ケムリクサは、崩壊した世界でサバイバルする少女たちが描かれる。未知の敵、ケムリクサとは、壁の向こうなど、多くのナゾがあり、それらは作中でくわしく解説されない。視聴者が自分で考えながら、考察、妄想しながら見ることになる。
ケムリクサのキャラクター
吉崎観音氏がキャラデザを務めたけものフレンズと比較して「ケムリクサ」のキャラクターは、全員赤い髪など、差別化できていない。そう思っていたのだが、全然杞憂(気のせい)だった。
1人1人キャラが立っており、どこかで見たようなキャラクターはいない。彼女らがアニメ版でどうしんでいくのかと考えると、今から楽しみでもあるし、悲しくもある。(2012年のYOUTUBE版で、ケムリクサのラスト直前が描かれていた)
ケムリクサのストーリー
趣味のアニメ0.7話です #ケムリクサ pic.twitter.com/LCpT6cBRUg
— たつき/irodori@ケムリクサ (@irodori7) November 30, 2018
とにかく驚いたのはストーリーの良さだ。話の見せ方が抜群にうまい。これはたつき監督の手腕だろう。
ケムリクサの0.4話~0.8話を見た限りでは、なんかよく分からんアニメだなと思っていたのだが、これは大間違いで、0.4話~0.8話の時点で作品の本編のナゾかけは始まっており、PVでも予告でもなかったのだ。
けものフレンズ(アニメ版)でも、ストーリーの良さが称賛されたが、ケムリクサでもほぼ間違いなくたつき監督ワールドが展開されるだろう。ネット独占配信権利を得たAmazonプライム・ビデオは、すばらしいコンテンツを手に入れた。ケムリクサは、テレビ放送後も、末永く愛されるアニメになることは疑いの余地がない。
下手すれば、まどマギブームの再現すらありうる。
けものフレンズとの違い
たつき監督と言えば「けものフレンズ」で有名なので、「ケムリクサ」も似たような作品になると思うかもしれない。
確かに、たつきワールドのストーリーの良さ、ナゾの多さなどは健在(同じ)だが、けものフレンズと明らかに違う部分がある。
・迫力の戦闘シーンがある
・メインキャラがガンガンしぬ
・残酷描写がある
・生きるために命がけ
ケムリクサの見どころは、戦闘シーンだろう。けものフレンズでも戦闘シーンはあったが、正直おまけ程度だった。ケムリクサは、「ムシ」と戦うために本気のアクションシーンを見る事ができる。
メインキャラがどんどんしんでいくのも、けものフレンズとの大きな違いになる。てきとうにしぬのではなく、しっかり生きてから仲間のためにしんでいくので、けっこうきつい。そういう耐性のない若い人の心をつかむはず。
にんげんとは何かがテーマだったけものフレンズと違い、極限状況から生きる、脱出するがテーマなので、けものフレンズとは完全に別作品として楽しめる。
[poll id="83"]
(c)ヤオヨロズケムリクサプロジェクト