2020年12/31。RIZIN26堀口恭司 vs 朝倉海が行われ、堀口恭司が1ラウンドKO勝ちした。
堀口恭司は、試合開始から「カーフキック」で攻め立てて、朝倉海は動けなくなりヒヨコ歩きして、ヤケクソで飛び膝蹴りをしたところを、カウンターの右フックをあごに受けてダウン→パウンドでKO負けした。
堀口恭司は、「カーフキック」で勝ったと言っていい。
カーフキックは、2年ほど前から総合格闘技で流行している、ふくらはぎを狙ったキックで、じわじわ効くローキックと比べて、即効性があり、相手の足の骨を折る事すらできる危険なキックだ(ブロックされると逆にカーフキックした側がケガをする)。
https://youtu.be/eF-KxiTws4U
試合後、イージーファイト(楽勝)と叫ぶ堀口恭司選手。
【動画あり】堀口恭司 カーフキックで朝倉海を瞬殺するwww
カーフキック
カーフキック は、筋肉がつきにくい相手のふくらはぎをねらうキック。
相手の太ももをねらうローキックは、ダメージが効きにくいが(それでも相当痛いが)、
カーフキックは、筋肉のよろいがある太ももではなく、細いふくらはぎをねらう。
その威力は、プロ選手でもあまりの痛みに、その場にたおれこむほど。
今回、堀口恭司は、この「カーフキック」を朝倉海にしつように当てていた。
堀口恭司の1発目は「カーフキック」だった。
なぜ総合格闘技で、カーフキックが流行っているか
カーフキックは、相手と距離をとった状態で、ローリスクで相手を攻撃できる。
当てれば、相手に試合続行不可能な大ダメージを与えられる。
ローキックはすぐには効果がないので、ローキックにカウンターパンチを合わせられるなど、総合格闘技に向いていなかったが、
カーフキックは即効性があるので、当てれば堀口恭司のように、それだけで試合を決められる。
カーフキックの弱点
https://youtu.be/ERouCpD5eHo
(UFCの試合。カーフキックでボコボコにされるメレンデス)
一見無敵に見える「カーフキック」は、実は昔からあった。
なぜ今まで使われていなかったというと、使う方の怪我のリスクと、相手の構えによっては当てにくいからだ。
総合格闘技の選手は、前足に重心を置いた構えが多く、カーフキックを当てやすい。
ムエタイやキックボクシング(K-1)の選手だと、構えが違うので、カーフキックはそこまで有効ではない。
カーフキックは相手に受けられる(すねなどでブロックされる)と、カーフキックを使った側がケガをする。
今回、朝倉海は、カーフキック対策を全くしていなかった。
ちなみに堀口恭司は、カーフキックの使い手だった。この展開は、十分予想できたはず。
カーフキックずるい?
カーフキックはずるくない。
2年ほど前から、海外の総合格闘技のトップ選手たちが使っており、それを日本人選手たちが最近マネし始めたというだけだ。
朝倉海の兄、朝倉未来もカーフキックの使い手だ。
マクレガーなどUFCのトップ選手たちも、カーフキックを好んで使う。
ダーク陸斗も、カーフキックにやられた
今回、堀口恭司は、完璧に朝倉海対策をしてきた。
カーフキックだけではなく、フィニッシュブローとなった、接近戦での右フックを試合中盤の組み合った時にも出しており、
朝倉海のミドルキックは、ヒジで受けている。それが効いたのか、海はまともに立つ事ができなくなった。
あとは海がヤケクソで飛び膝蹴りをしてきたところを、また接近戦の右フック連打で、海のあごに当ててダウンし試合が終わった。
RIZIN26では、ミノワマンもカーフキックでKOされた。最後、ミノワマンはパニックになり、足を隠して相手の方に頭を向けてパウンドを受けて負けた。試合後も、1人では歩けないほどだった。
それほどカーフキックは効く。
https://youtu.be/7k8L7dpqHLM
(カーフキックの使い手。高橋遼伍選手)
(c)RIZIN