2020年9/22。マイクロソフトが、ゼニマックスを7,843億円で買収した。
ゼニマックスは、アメリカにあるゲーム会社で「ベセスダ・ソフトワークス」(代表作は、スカイリムやフォールアウト)や「id Software」(代表作は、Doom)を子会社に持つ。
マイクロソフトは、自社開発のゲーム機「XBOX」を持っており、ソニーのゲーム機「PS5」と熾烈な競争をくり広げている。
この買収により【ゼニマックス】は、マイクロソフトの子会社となり、今後「ベセスダ」や「id Software」が開発したゲームは、ソニーのプレイステーション5で発売されない可能性がでてきた。
これを受けてネットでは、「XBOXがPS5に勝った!」などと狂喜乱舞しているが、ちょっと待ってほしい。
マイクロソフトがどういう会社か、忘れてないか?
今この記事を、PCで見ている人に聞きたい。マイクロソフトの「Windows10」についてどう思う?
そしてマイクロソフトに買収されて、成功した会社があるのか。
全部失敗してるじゃん。
マイクロソフトの失敗の歴史
2000年:XBOX発売前に目玉となるソフトを求めていたマイクロソフトによって、当初PC向けに作られていた「Halo」の開発会社【バンジー(Bungie)】が買収される。2007年に、バンジーはマイクロソフトから独立。バンジーはその後、2020年に「マイクロソフト」に提携を持ちかけられるが拒絶する。
https://ja.wikipedia.org/wiki/バンジー_(ゲーム会社)
2014年:「マインクラフト」を開発した【Mojang】ゲームスタジオを2,600億円で買収。Mojangの会社設立者3人は、全員退職する。マイクラシリーズは、その後「マイクラ・ストーリーズ」「マイクラ・ダンジョン」と迷走している。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Mojang_Studios
2017年:XBOX独占ゲームとして【プラチナゲームズ】が開発していた「スケイルバウンド」が、マイクロソフトによりキャンセルされた。理由についてマイクロソフトは、プラチナゲームスの神谷英樹ディレクターが心の病になったためと発表した。
2019年:家庭用ゲーム機市場で、ライバル関係にあったマイクロソフトとソニーが、業務提携した。ソニーの子会社でPS4・PS5を作るSIEにとっては寝耳に水で、ソニー本社主導の提携だったが、1年経過した今も、何ら成果を残していない。本当にこの業務提携が必要だったのか、疑問の声が上がっている。
2020年:次世代ゲーム機「XBOX Series X」向けに開発されたソフト「Halo インフィニット」のプレイ動画を公開するも、クオリティの低さに批判が殺到し、発売延期になる。開発したのは、マイクロソフトの子会社「343インダストリーズ」
【重要】マイクロソフトに買収されて成功した会社は、1つもない。
マイクロソフトのベセスダ買収は、100%失敗する
ベセスダの開発スピードのおそさ
マイクロソフトが「ベセスダ」(の親会社のゼニマックス)を買収したのが【失敗】だとする理由は他にもある。
ベセスダは、ゲーマーに絶大な人気を誇るが、【開発のおそさ】【バグの多さ】など、問題点も多い。
特に、開発スピードの遅さが尋常ではなく、
名作RPGと言われた「TES5:スカイリム」は、2011年に発売されたゲームソフトだ。ベセスダは9年経った今だに、スカイリムの続編「TES6」を発売しておらず、発売時期すら不明。
それどころか、スカイリムの続編「TES6」の前に、「スターフィールド」の開発を優先するとして、「TES6」は開発がろくに進んでいない。
その「スターフィールド」は開発が難航しており、こちらも発売時期不明となっている。
つまりマイクロソフトが、【ベセスダ】を買収しても、開発スピードがおそく、発売時期すら分かってないので、すぐに何かが起こるわけではない。
ゼニマックスのもう1つの有力な子会社【id Software】は、おっさんゲーマーには有名な「Doom」を開発した老舗ゲーム会社となる。
しかし「Doom」が今、日本で人気があるかと言うと、そうではない。
2016年に「Doomリメイク」が発売されて評価は高かったが、2020年に発売された続編の「Doomエターナル」で評価は地に落ちた。話題にすらなっていない。
このように、やれ「スカイリム」「フォールアウト」「Doom」がXBOXにきた!とさわいでいるが、実際は、
・スカイリム:続編の「TES6」は発売時期すら不明。2023年以降と言われいる。【スターフィールド】開発のために後回しになっている
・フォールアウト5:「スターフィールド」「TES6」の後に続編が開発されると思われる。10年後?
・Doom:そもそも日本で現在売れるタイトルではない
こんな感じで、いつ発売されるかすら不明な、今後も巨額な開発費がかかるAAAタイトルしかなく、予算をケチって納期が短い事で有名な「マイクロソフト」の子会社になって、いったいどうするのかと。不安しかない。
言うならば、カドカワに買収された【フロム・ソフトウェア】と同じ状況だ。
ベセスダは、マイクロソフトという名の、金しか取り柄がない無能な巨大資本に取り込まれたのだ。
雑誌「プレイステーション・オフィシャルマガジン」によると、スターフィールドの発売時期は、2022年以降となっている。
スカイリムの続編「TES6」は、さらにそれから数年後となる。
発売する頃には、PS6でてんじゃないの?w🤣
断っておくが、俺別にベセスダきらいじゃないからね😊
つーか「スカイリム」すきだし、PCでmod入れて遊んでるし、Doom3をXBOXで遊んでた(あとエロバレーw)。
けど、【マイクロソフトxベセスダ】でよくなる理由が見当たらない。
マイクロソフトがIP(作品やコンテンツ、ゲーム開発会社)を大事にするとは思えない。使い捨てのコマとしか考えてなさそう😅
(c)マイクロソフト