2018年10/26に開催されたコーエーテクモの決算説明会を見た。500万本売れる新規IPを作ると言っていたが、そんな夢みたいな事を言うのはやめて、もっと現実的になったらどうか。
【コエテクの決算発表と最近の行動まとめ】
・500万本売れる新規IPを開発する
・ネルケのアトリエ発売してないのに、ルルア発表→ネルケ延期
・横浜みなとみらいに新本社ビル建設
・デッドオアアライブのユーザーの声を無視して、eスポーツ重視の内容へ
・アトリエオンラインの失敗
・中国ビジネスに参入(中国政府は近年ゲームを厳しく取り締まっている)
・スマホゲーで毎月10億円売り上げる新規タイトル
コエテクの決算説明会で、上記のような事が発表された。どれも地に足がついていない。全部失敗したら倒産するレベルの決断なのに、それらを同時進行してるのは不安しかない。
誤解がないように言っておくが、私自身はコエテクに対して悪い印象は持っていない。PS4に定期的にゲームをリリースしているので、できるだけ頑張って欲しいと思ってる。
しかしどうも今のコエテクを見てると、仁王以外のIP(タイトル)を全部つぶしてしまってるようにみえる。
【11/25追記】
2019年1/31:ネルケのアトリエ発売
2019年3/20:ルルアのアトリエ、DOAX3 スカーレット発売
コエテクはバカなの?
ネルケ発売してないのにルルア発表→ネルケ延期は印象最悪
【発売日変更のお知らせ】
『ネルケと伝説の錬金術士たち』につきまして、発売日を2019年1月31日(木)に変更することといたしました。発売を心待ちにされているユーザーの皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、ご理解を賜りますようお願いいたします。
公式サイト→https://t.co/fl4BOSgFuF#ネルケ— 「アトリエ」シリーズ公式@ルルア3/20発売! (@GustAtelierPR) November 7, 2018
ネルケのアトリエは、アトリエシリーズ最新作として2018年12/13に発売が予定されていた。なのに、まだネルケのアトリエが発売してないのに、その次の作品「ルルアのアトリエ」(2019年発売)の発表があった。
[トピックス]アーランド4作目は、ロロナの娘が主人公。『ルルアのアトリエ ~アーランドの錬金術士4~』が2019年に発売決定! https://t.co/7vhwJ9y6Tq
— 任天堂株式会社 (@Nintendo) October 26, 2018
これは宣伝のやり方で言うと、一番やってはいけない事だ。新作発売前に、その次の作品の話をすると"買い控え"が起こる。例えばPS4がまだ販売しているのに、PS5を2020年4月に発売しますと言えば、今PS4買うと損するなと、買い控えするユーザーが必ず発生する。
こんな事は素人でも分かるので、その逆を突いた何か斬新な宣伝方法なのかなと、ポジティブに受け止めていたが、その後、ネルケのアトリエの発売延期が発表された。
印象最悪だった。
ネルケのアトリエがゲームとして魅力がないとか、そんな事はこの際置いておこう。
アトリエシリーズは、1997年にプレイステーションで発売された「マリーのアトリエ」から毎年のようにリリースされ、コアなファンを中心に人気があった。最近は売上が落ち込んでいたが、それでもアトリエシリーズのファンが、毎年買い支えていた。
このアトリエシリーズのファンに対するコエテクの答えが、ネルケ発売前にルルア発表→ネルケ延期(→ルルア延期)だとすれば、これは裏切りに等しい行為だろう。
500万本売れる新規タイトル(笑)
コエテクの2018年の決算発表で、500万本売れるタイトルを作ると発表された。
あの"仁王"でさえ200万本なのに、500万本?新規IPで500!?私みたいな素人でもそんなのミッションインポッシブルだと分かる。
500とか100とかそんな大きな数字を並べるのではなく、1本1本のタイトルやユーザーの意見を大事にする事が、売上につながるのではないか。商売の基本だろ。
コエテクは黙って、ドラクエヒーローズ3作っとけ
https://twitter.com/kt_orochi/status/1059992258362073088
コエテクは、ブランドごとに部署が分かれている。チームニンジャは「仁王」や「DOA6」があるので安泰だが、オメガフォースは全然ダメだ。
無双OROCHI3 は私はクソゲーだと思ってる。日本でなぜか売れてるし、"出荷"50万本突破と売上的に見れば成功かもしれない。しかしこのゲーム全く面白くない。開発が「無双OROCHI3」を面白いと思ってるとしたら、センスがないのでやめた方がいい。こんなものが日本で評価されている事が驚きだ。スパイダーマンや仁王をプレイしている目の肥えたPS4ユーザーがよくこんなクソゲーで満足できるなと。
無双OROCHI3 を作ったコエテクのオメガフォースは、以前「ドラクエヒーローズ」を開発していた。この"ドラクエヒーローズ"はとてもよくできていた。なのに、ドラクエヒーローズ1、2の開発で得た経験が、「無双OROCHI3」に何一つフィードバックされていない。
ディレクターが悪いのか、プロデューサーが悪いのか、実は孫受けで別会社が作っていたのかは知らないが、オメガフォースはもう一度初心に帰って、堀井雄二氏に監修してもらって、ドラクエヒーローズ3を作ったらどうか。売上的に期待できるし、オメガフォースのスキルアップにもつながるだろう。
仁王はSIEのバックアップがあったからこそ新規IPとして成功した
コエテクの決算説明会で仁王が200万本売れたと強調されていたが、仁王はSIEのバックアップがあった事を忘れてはならない。
E3などのイベントで大々的に取り上げられ、PS4独占タイトルとして、PSブログなどでかなり宣伝があった。毎月のようにアップデートがあった。
発売前に複数回行われたベータテストでPS4ユーザーの丁寧なフィードバックがあってこそ、仁王は完成した。
何がいいたいかと言うと、「仁王2」をスイッチマルチとかやめてね。これで仁王2(PS4、スイッチ)とか発表すれば、国内外すべてのPS4ユーザーを敵に回すことになる。
スイッチに仁王のユーザーとかいないからね。分かってると思うけど。スイッチとマルチになると、スイッチの性能に足引っ張られて、よるのないくに2みたいに延期されるから、みんな嫌がってんの。
(c)コーエーテクモ