2018年7/26にPS4で発売された「ガンダム バトルオペレーション2(以下、バトオペ2と略)」で、ガチャ課金システムが導入された。同じく、8/2に発売された「ボーダーブレイク」でも、ガチャ課金システムが採用された。
PS4にガチャ課金はいらない
さっそくガチャを回してみたのだが、G-3ガンダムが欲しい→1万円課金→ガチャを回す→出ない
サイコザクが欲しい→1万円課金→ガチャを回す→出ない
このように欲しいMS(アイテム)が、何万円課金しても出現しない。それもそのはずで、ガチャ課金システムでは、欲しいアイテムが確実に手に入るわけではない。だからユーザーは、こぞって課金し続ける。
バトオペ2のガチャは、出現確率が表示されていない。そもそもガチャ自体がギャンブルとまったく同じ構造で、こんなものを家庭用ゲーム機でやるのはおかしい。
ガチャ課金はギャンブルと同じ構造
ガチャでは箱を開けるたびに、豪華な演出で「射幸心」をあおり、当たりが出るまで課金をさせる。
やり口はギャンブルそのものであり、それを学生や子供がスマホやPS4で気軽にやっている。おそろしい光景だ。
ガチャ課金は、海外では違法。日本では莫大な利益が出ているので規制されない
海外では、ルートボックス(いわゆるガチャ)、P2Wはユーザーから猛反発を受けており、コールオブデューティーシリーズでは、ユーザーの意見を受けてP2Wのガチャをやめた。ガチャ自体は残っているが、コスチューム、武器の迷彩、見た目が違う武器など、ゲーム性に関係のないコレクションアイテムが、ガチャから出現する。強い武器がガチャから出現する事はない(上の画像)。
P2Wとは、課金したプレイヤーが勝つ仕組み(Pay to Winの略)
ベルギーやオランダなどヨーロッパでは、FIFA18、オーバーウォッチなどのガチャ課金システムは、ギャンブルと同じであり、違法だと法務大臣が声明を出している。
https://japanese.engadget.com/2018/04/27/fifa-18/
見てて心が痛む
バトオペ2のユーチューバーの配信を見ていたが、何万円と課金し、それでもサイコザクが出ないので、PSストアでさらに課金しようとしているプレイヤーを見て、これはなんか違うなと思った。しかも1万円だとお得なので、1万円分買ってしまおうとする。10連ガチャだと出やすいなどと思い、さらに課金してしまう。これはギャンブルとまったく同じやり口ではないか。
PS4で基本無料ゲームは可能性がある
家庭用ゲーム機、特にPS4は、7~8月の売上を見た人なら分かると思うが、トップ10をスイッチなど任天堂のゲーム機に独占されて、売上としてはひどい状況。8月もPS4ではろくな新作が発売されないので、この状況が9月まで続く。私が6月ごろから言っていた通りになった。ソニーの販売戦略があまりにおそまつだった。ユーザーから見てもひどいので、小売(ゲームショップ)は血の涙を流しているだろう。
その中にあって、基本無料+ガチャ課金で稼ぐというのは、確かに家庭用ゲームのビジネススタイルとして可能性は感じる。だがしかし、ガチャ課金は日本で規制されていないだけで、海外では自主規制の流れになっている。日本がガチャ課金大国なのは周知のとおりだが、その悪しき流れを、スマホの集金スタイルを、家庭用ゲーム機に持ってこないで欲しい。
バンダイやセガが、今ガチャ課金させてるユーザーは、今まで毎月のようにPS4のゲームを買ってDLCを買って、買い支えてきたユーザーであり、そのユーザーからガチャ課金で何万円もケツの毛までむしり取ったら、何も残らない。ガチャ課金してるユーザーも、PS4のゲームを楽しみに毎月買ってるユーザーも、プレイヤー層はまったく同じだ。
目先の利益より、長期的に買い支えてくれるユーザーを育てる事こそが、企業に求められるビジネススタイルであり、中小のゲーム会社がやるならまだ分かるが、バンダイやセガみたいな大手がそれをやってはダメだろう。むしろ率先して、PS4ではガチャ課金をやらないと、国内のゲーム業界に示して欲しい。
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