2019年4/21。神戸市営バスの運転手が歩行者を次々にはねて、2人死亡、6人が負傷する事故があった。運転手の大野容疑者(64)は、過失運転致死の疑いで、現行犯逮捕された。
一方4/19に池袋で起こった、車を使った連続通り魔殺人事件では、実行犯の87才の飯塚容疑者は、逮捕されず任意で事情を聴くのみにとどまった。この男性は報道でなぜか「容疑者」とは呼ばれず、親しみを込めて「飯塚さん」などと朝日新聞は呼んだ。
飯塚氏は元通産省の官僚で、クボタの常務取締役と務めた人物でいわゆる「上級国民」と言われており、権力者と一般人で扱いが違うのではと話題になっている。
神戸市営バス→逮捕。上級国民→逮捕されない なぜ? 格差社会
2016年10/29。横浜市で、軽トラックが学校へ向かう小学生の列に突っ込んで、小学1年生の男の子1人が死亡、11人がケガをする事故があった。この時は、合田容疑者(87才)は、過失運転死傷の容疑で現行犯逮捕されている。
同じ87才の老人が車で起こしたテロとも言うべき事故。片方は現行犯逮捕されて、もう片方は逮捕されなかった。この違いはなんなのだろう。
「上級国民」というワードが流行っているが、その根幹にあるのは、格差社会だ。
権力側の人間は何をやっても許される、人を殺しても逮捕すらされない。
一般人は、それにおびえながら暮らす。これはマトモな社会だと言えるだろうか。
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