PS4「スパイダーマン」は、最新技術で再現された美しいニューヨークの街中を、スパイダーマンになって、自分の思い通りに飛び回れる。
今までもオープンワールドのゲームはあったが、スパイダーマンのように最初から自由に街中を気持ちよく飛び回れるゲームは無かった。
開発しているのは、ラチェット&クランクで有名な「インソムニアック」。アクション面ではトップクラスのクリエイター集団で、操作面やゲームデザインに何も心配する要素はない。
この手のオープンワールドゲームでありがちな、次どこに行ったら良いか分からない、何をすればいいか分からない、ゲームバランスが大味なども、インソムニアックが開発しているので物語の導線もしっかりしており、アクションも最高級のものが用意されている。
例えば、似たようなゲームに「バットマン・アーカムナイト」がある。正直に言うとあちらの戦闘システムはカウンター重視で、目押しのようで好きではなかった。スパイダーマンの戦闘は、ラチェクラ作ってるところが開発してるので、もー完璧!ケチのつけようがない。操作に必要なボタンも少なく、すぐになれて、思いどおりに動かせる。なのに戦闘は奥が深い。初心者からゲーマーまで満足できる戦闘システム。
GTAのように最初は何も持たないところから1歩ずつ成長していき、飛行機とかを買うのではなく、最初からニューヨークの摩天楼の中をスパイダーマンになって、映画のようにビュンビュン飛び回れる。
ストーリーも良い。まるでスパイダーマンの新作のハリウッド映画のようなオープニングから始まり、そのままロード無しでシームレスで街中を飛び回って移動できる。とんでもないゲーム。
この手のゲームにありがちな内容がうすい、ボリュームがない、やりこみ要素がない、カスタマイズが少ないという不安も、まったくなし!ニューヨーク広すぎで笑っちまうwカスタマイズ要素はラチェクラでおなじみの「ガジェット」がレベルを上げるごとにたくさん用意されている。コスチュームも数十着ある。ニューヨークの街を完全に無視してストーリーのみ追いかけても20時間遊べる。さらにオープンワールドゲームなので、そこら中でイベントが発生しており、大型DLCが3つも予定されている。
結論を言うと、FF14のプロデューサーの吉田直樹氏が「スパイダーマンは開発もゲーマーもプレイしておかないとマズイ」とコメントしていたが、まったくその通りで、これをPS4を持っていてプレイしないのは"機会の損失"であり、ただの食わず嫌いである。ステマとかそんなの一切抜きで、スパイダーマンはオープンワールドゲームの一つの到達点であり、2018年のゲームオブザイヤーにも間違いなく絡んでくる、今年を代表する傑作ゲームだ。
PS4 スパイダーマン をプレイした感想、レビュー
バトルシステム
戦闘は、□連打で通常攻撃コンボがつながる。しかしだからと言って戦闘が浅いわけではない。□長押しからの空中コンボ、○で緊急回避、△長押しで相手の銃や盾をうばったり、投げつけたりと、戦闘でできる事は多い。いろんな戦い方ができる。ザコ敵からスタンロッドなどをうばうと、ちゃんと拾いに行くなど、CPUもなかなか賢くて楽しめる。
カスタマイズ要素
コスチューム(スーツ)は25着、ガジェット(射撃武器)は、8種類ありさらに5段階パワーアップできる、スーツには3つ専用アビリティをつける事ができる。これらはレベルを上げると解放される。カスタマイズ要素は、20時間はしっかり遊ぶことができる。
ストーリー
ハリウッド映画のようなオープニングから、そのままシームレスでプレイアブル状態になる。長ったらしいムービーシーンとかなく、すぐにゲームをプレイできる。
ユリ・ワタナベと組んで、ニューヨークの街を悪党から守るのが主な目的。物語は、メインストーリー、オープンワールドで発生するサブストーリー、主人公のピーター・パーカーの日常生活の3つが同時進行するので、プレイヤーをあきさせない。
オープンワールド上で発生するサブミッションも、クリアしたらはいおわりではなく、きちんとムービーが流れて、ストーリーを楽しめる。
グラフィック
グラフィックは、現在発売されているPCを含めたゲームの中で最高峰と言って良いだろう。もはや映画の域に達しつつあり、これは"自分で操作できるハリウッド映画"だ。
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